【乳がん:二次治療】「アロマシン」vs「酢酸メゲストロール」

進行乳がんと診断され、タモキシフェン治療が無効となった閉経後の女性が次の治療を考える場合、「アロマシン」治療を選択することで、「酢酸メゲストロール」治療を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。「アロマシン」治療を受けた15.0%の人が治療に奏効した(vs 12.4%)。

【発表】

2000年4月7日

【試験】

Phase 3

【原著】

J Clin Oncol. 2000 ;18:1399-411. [PubMed: 10735887]

【添付文書における表記】

欧米19ヵ国が参加した多施設共同試験において、タモキシフェンに無効となった閉経後の進行乳癌に対する本剤の抗腫瘍効果及び安全性を、酢酸メゲストロール(160mg/日:国内未承認)を対照薬として検討した。抗腫瘍効果において、奏効率では群間に有意差は認められなかったものの、本剤の奏効率は15.0%(55/366)であり、酢酸メゲストロール群は12.4%(50/403)であった。長期NCを含む有効率はエキセメスタンで37.4%、酢酸メゲストロールで34.6%であった。さらに本剤の病勢進行までの期間、治療変更等までの期間及び生存期間は、酢酸メゲストロール群と比較し有意に延長した。