
FIGHT-202(Lancet Oncol)
FGFR2遺伝子融合/再配列を有する人が選択的FGFR1、2、3阻害薬「ペマジール」治療を受けた結果、35.5%の人が治療に奏効し、7.5%ヵ月間奏効が持続した。
最も多くの人が経験した有害事象(グレード1以上)は、高リン酸血症で60%の人が経験した。「ペマジール」治療を受けた人の64%がグレード3以上の有害事象を経験した。主なものは高リン酸血症(12%)、関節痛(6%)、口内炎(5%)、低ナトリウム血症(5%)、腹痛(5%)、倦怠感(5%)。
【発表】
2020年3月20日
【試験名】
FIGHT-202(Phase 2)〔NCT02924376/jRCT2080224157〕
【試験参加国】
日本(神奈川県立がんセンター)、米国、フランス、韓国、イタリア、ドイツ、スペイン、イスラエル、タイ、英国、ベルギー
【原著】
Lancet Oncol . 2020 ;21:671-684. [PubMed: 32203698]
【他の治療選択肢】

【FGFR2陽性胆道がん:二次治療(ORR)】リトゴビ

【FGFR2陽性胆道がん(ORR)】ペマジール
【さらに詳しく】
- 胆管がん、FGFR阻害薬pemigatinibに期待(FIGHT-202)/Lancet Oncol〔ケアネット〕
- FGFR阻害薬pemigatinibが胆管がんで高い奏効率(FIGHT-202)/ESMO2019〔ケアネット〕
- 既治療のFGFR2遺伝子転座を持つ進行胆管癌に選択的FGFR阻害薬pemigatinibが有効な可能性【ESMO2019】〔日経メディカル〕
【添付文書における表記】
化学療法歴のあるFGFR2融合遺伝子陽性注1)の治癒切除不能な胆管癌患者を対象としたコホートにおいて、107例(うち日本人患者2例)に本剤13.5mgを1日1回14日間経口投与後、7日間休薬を1サイクルとして投与を継続した。主要評価項目であるRECIST ver.1.1に基づく独立評価判定による奏効率(%)は、35.5(95%信頼区間(CI):26.5-45.4)であった。
注1) FGFR2遺伝子のイントロン17とエクソン18の境界領域周辺において他の遺伝子又は遺伝子間領域と融合したものと定義された。
本剤が投与された107例中101例(94.4%)に副作用が認められた。主な副作用は、脱毛症60例(56.1%)、高リン血症54例(50.5%)、味覚異常47例(43.9%)、下痢44例(41.1%)等であった。