FIRST(NEJM)
移植不適応の多発性骨髄腫と診断された人が初めての治療を考える場合、「レブラミド+デキサメタゾン」治療を選択することで「メルファラン+プレドニゾン+サリドマイド」治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。
「レブラミド+デキサメタゾン(Until PD)」治療の4年生存率は59%、「レブラミド+デキサメタゾン(固定期間治療:18サイクル)」治療の4年生存率は56%、「メルファラン+プレドニゾン+サリドマイド」治療の4年生存率は51%であった。
「レブラミド+デキサメタゾン」を選択することで、「メルファラン+プレドニゾン+サリドマイド」血液および神経毒性発現、二次原発造血器腫瘍発症の減少が期待でき、感染症発現リスクが高まる。
【発表】
2014年9月4日
【試験名】
FIRST(Phase 3)〔NCT00689936〕
【試験参加国】
米国、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、中国、フランス、ドイツ、ギリシャ、アイルランド、イタリア、韓国、ニュージーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、英国
【原著】
N Engl J Med. 2014;371:906-17. [PubMed: 25184863]
【さらに詳しく】
- 移植非適応の骨髄腫患者におけるレナリドミドとデキサメタゾン〔NEJM 日本語アブストラクト〕
- 未治療多発性骨髄腫患者対象のレナリドミドとデキサメタゾン療法を評価するFIRST試験の結果が論文掲載〔日経メディカル〕
- 継続的なレナリドミドと低用量デキサメタゾン併用療法が初発多発性骨髄腫のPFSとOSを有意に改善、フェーズ3試験の結果【ASH2013】〔日経メディカル〕
- 造血幹細胞移植非適応の未治療多発性骨髄種へのレナリドミド投与のフェーズ3試験で主要評価項目を達成〔日経メディカル〕
- 初発多発性骨髄腫に対するレナリドミドのフェーズ3試験で主要評価項目を達成〔日経メディカル〕
- セルジーン 国際共同P3でレブラミドが未治療多発性骨髄腫のPFSを有意に延長 国内ではP2進行中〔ミクス Online〕
- セルジーン レブラミド併用療法、PFSが有意に延長〔日刊薬業〕
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