【尿路上皮がん:二次治療(OS)】「ロガラチニブ」vs「化学療法」

FORT-1(JCO)                        

FGFR1/3 mRNA陽性の局所進行または転移性尿路上皮がんと診断され、プラチナ製剤を含む化学療法を1回以上受けた人が次の治療を考える場合、「ロガラチニブ」治療を選択しても「化学療法(ドセタキセルパクリタキセルビンフルニンのいずれか)」を選択した場合を上回る生存期間は期待しにくい。

ロガラチニブ」治療を受けた20.7%が奏効した。化学療法を受けた人の奏効率は19.3%であった。FGFR3遺伝子変異を有する人における「ロガラチニブ」の奏効率は52.4%(vs 26.7%)であった。

ロガラチニブ」治療を受けた人の43.0%(vs 39.0%)がグレード3の有害事象、4.7%(vs 18.3%)がグレード4の有害事象を経験した。

【発表】

2022年10月14日

【試験名】

FORT-1(Phase 2/3)〔NCT03410693

【試験参加国】

米国、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、中国、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、香港、ハンガリー、アイルランド、イスラエル、イタリア、日本(名古屋大学医学部附属病院、弘前大学医学部附属病院、群馬大学医学部附属病院、群馬県立がんセンター、札幌医科大学附属病院、北海道大学病院、神戸市立医療センター中央市民病院、筑波大学附属病院、岩手医科大学附属病院、横浜市立大学附属病院、近畿大学医学部附属病院、埼玉医科大学国際医療センター、日本医科大学付属病院、国立がん研究センター中央病院、がん研有明病院、慶應義塾大学病院、秋田大学医学部附属病院、九州大学病院、広島市民病院、熊本大学医学部附属病院、新潟大学医歯学総合病院、大阪国際がんセンター、富山大学医学部附属病院)、韓国、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ロシア、シンガポール、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、英国

【原著】

J Clin Oncol.2022 Oct 14. [PubMed: 36240478]