大腸がんの人が初めての治療を考える場合、「5-FU+ロイコボリン」レジメンに「アバスチン5mg/kg」治療の追加を選択することで、生存期間の延長が期待できる。
試験では「5-FU+ロイコボリン」レジメンに「アバスチン5mg/kg」を追加併用することで奏効率が17%から40%に向上、生存期間が13.8ヵ月から21.5ヵ月に延長。倍量の「アバスチン10mg/kg」を追加併用した場合は、奏効率の向上が24%、生存期間の延長は16.1ヵ月にとどまった。
「アバスチン」治療の追加で留意する点は、致死的な血栓症イベントの発現リスク、高血圧、蛋白尿、鼻出血の増加。
【発表】
2003年1月1日
【試験】
Phase 2
【原著】
J Clin Oncol. 2003;21:60-5. [PubMed:12506171]