【脳転移を有するEGFR陽性肺がん:一次治療】「イレッサ+化学療法」vs「イレッサ」

GAP BRAIN(JAMA Netw Open)                 

脳転移を有するEGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「イレッサ」治療に「プラチナ製剤+ペメトレキセド」の上乗せを選択することで、頭蓋内無増悪生存期間と生存期間の延長が期待できる。

イレッサ」治療による無増悪生存期間は、9.5ヵ月であったのに対し、「イレッサ+プラチナ製剤+ペメトレキセド」治療による無増悪生存期間は、16.3ヵ月と有意に長かった(HR 0.39(0.27−0.58)p<0.001)。

また、「イレッサ」治療に「プラチナ製剤+ペメトレキセド」の上乗せを選択することで、頭蓋内奏効率の向上(63.0%→85.0%)、奏効率の向上(64.2%→80.0%)も期待できる。一方、グレード3以上の有害事象を経験するリスクが上昇する(21.0%→40.0%)。

【発表】

2023年2月1日

【試験名】

GAP BRAIN(Phase 3)〔NCT01951469

【試験実施国】

中国

【原著】

JAMA Netw Open. 2023;6:e2255050. [PubMed: 36753281]