
局所進行上咽頭がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「ゲムシタビン+シスプラチン2サイクル後に強度変調放射線治療」を選択することで、「シスプラチン(最大7サイクル)による同時併用化学放射線治療」を選択した場合に劣らない2年無増悪生存率が期待できる。
「導入化学療法→強度変調放射線治療」は「化学放射線治療」よりグレード3以上の有害事象の発現率が低い。「化学放射線治療」の主なグレード3以上の有害事象である白血球減少(20.5%→3.3%)、貧血(6.6%→0)、粘膜炎(20.5%→5.8%)、悪心(18.9%→4.2%)、嚥下障害(16.4%→7.5%)の軽減が期待できる。
【発表】
2025年4月22日
【試験】
Phase 3〔NCT02460887〕
【試験参加国】
中国
【原著】
NEJM Evid. 2025 ;4:EVIDoa2400214. [PubMed: 40261119]