【MET陽性肺がん:二次治療(ORR)】タブレクタ

GEOMETRY mono-1(NEJM)                    

METエクソン14スキッピング変異非小細胞肺がんと診断され、何らかの治療を受けたことがある69名が「MET阻害薬 タブレクタ」治療を受けた結果、41%の人が治療に奏効した。MET増幅を有し、遺伝子コピー数が10以上の69名の奏効率は29%であったが、遺伝子コピー数が10未満の人の奏効率は7~12%と限定的であった。

既治療の人も含み「タブレクタ」治療を受けた364名のうち67%がグレード3または4の有害事象を経験した。5%以上の人が経験した有害事象は、末梢性浮腫(9%)、呼吸困難(7%)、ALT上昇(6%)であった。

本試験結果に基づいて、2020年6月29日「タブレクタ」が「MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」を効能・効果として承認され、同年8月26日に発売された。

【発表】

2020年9月3日

【試験名】

GEOMETRY mono-1(Phase 2)〔NCT02414139/jRCT2080222990

【試験参加国】

日本(愛知県がんセンター、名古屋大学医学部附属病院、国立がん研究センター東病院、九州がんセンター、兵庫県立がんセンター、仙台厚生病院、岡山大学病院、近畿大学病院、国立がん研究センター中央病院、がん研有明病院、山口宇部医療センター)、米国、アルゼンチン、オーストリア、ベルギー、フランス、ドイツ、イスラエル、イタリア、韓国、レバノン、メキシコ、オランダ、ノルウェー、ロシア、シンガポール、スペイン、スウェーデン、台湾、英国

【原著】

N Engl J Med. 2020;383:944-957. [PubMed: 32877583]

【さらに詳しく】

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【トライアル図鑑】GEOMETRY mono-1(MET陽性肺がん)
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