【HR陽性PI3CA陽性乳がん】「イナボリシブ+イブランス+フェソロデックス」vs「イナボリシブ+イブランス+フェマーラ」

HR陽性HER2陰性PICK3CA変異陽性乳がんと診断された女性が治療を考える場合、「PI3Kα阻害薬イナボリシブイブランス+内分泌療法」治療の選択は、有害事象は管理可能であり、有望な効果が期待できる。

イナボリシブイブランスフェマーラ」治療を受けた人の87.9%、「イナボリシブイブランスフェソロデックス」治療を受けた85.0%の女性がグレード3以上の治療関連有害事象を経験し、「イナボリシブイブランスフェマーラ」治療を受けた6.1%、「イナボリシブイブランスフェソロデックス」治療を受けた10.0%の人が治療関連有害事象のため、治療を中止した。

【発表】

2024年9月5日

【試験名】

Phase 1/2b〔NCT03006172

【試験参加国】

米国、カナダ、フランス、スペイン、英国

【原著】

J Clin Oncol. 2024 Sep 5. [PubMed: 39236276]

 

【今日の標準治療】

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