【子宮頸がん(OS)】「トポテカン+パクリタキセル」vs「シスプラチン+パクリタキセル」

GOG240(NEJM)                         

子宮頸がんと診断された女性が治療を考える場合、「トポテカンパクリタキセル」治療を選択しても「シスプラチンパクリタキセル」治療を上回る生存期間は期待しにくい。

子宮頸癌が再発した人は、すでに「シスプラチン」投与を受けていることが多いため、再発時の「シスプラチン」の有効性が低下する。プラチナ製剤を含まないレジメンとして「トポテカンパクリタキセル」が「シスプラチンパクリタキセル」を上回る効果を発揮するかを確かめた訳だが、残念ながらプラチナ製剤を含むレジメンを覆すものにはならなかった。

【発表】

2014年2月20日

【試験名】

GOG240(Phase 3)〔NCT00803062

【原著】

N Engl J Med. 2014;370:734-43.  [PubMed:24552320]

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この試験は「アバスチン」の上乗せが有効なレジメンとなるかも合わせて検討した2×2要因デザインであり、「アバスチン」の有用性が確認されたことに光が当たったため、「トポテカンパクリタキセル」についてはほとんど注目されていないが、このレジメンが有効でなかったことも、一つの「がん治療の歴史」であり、記録に残しておきたいと思う。