【EGFR陽性肺がん:二次治療(PFS)】「イボネスシマブ+化学療法」vs「化学療法」

HARMONi(Lancet Oncol)                    

EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がんと診断され、第3世代EGFR阻害薬治療開始後に進行した人が次の治療を考える場合「化学療法(ペメトレキセドカルボプラチン)」に「抗PD-1/VEGF二重特異性抗体イボネスシマブ」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。

EGFR-TKI耐性後の新たなグローバル標準治療の確立

これまで、第3世代EGFR阻害薬後の進行非扁平上皮NSCLC患者に対する標準治療は、ペメトレキセド+プラチナ製剤の化学療法単独が主流であった。本試験の結果は、血液毒性の増強や治療関連死リスクを上げることなく、患者の感情機能や身体症状(呼吸困難、咳嗽、疼痛、不眠症など)を伴う生活の質(QoL)を良好に維持しながら、無増悪生存期間を劇的に延長する安全で有効な新しい治療オプション(イボネスシマブ+化学療法)を臨床現場に提供する。

脳転移併発患者に対する高い頭蓋内保護ベネフィット

EGFR遺伝子変異陽性肺がん患者において高頻度かつ難治性の課題である脳転移に対し、イボネスシマブ+化学療法併用療法はHR 0.34という極めて優れた生存ベネフィット(症状緩和・頭蓋内進行抑制効果)を示した。この結果は、実臨床でタグリッソ後に進行した脳転移併発患者、あるいは脳転移高リスク患者に対する一次選択薬として、イボネスシマブベースの治療を優先的に考慮すべき強い臨床的根拠となる。

欧米・アジアを含むグローバルな治療パラダイムの変革

中国におけるHARMONi-A試験の成果に基づく承認に続き、本試験(HARMONi)で欧米集団を含む多様な地域において一貫した高い有用性が実証されたことにより、国際的な二次治療戦略の刷新、および現在進行中の一次治療(未治療患者を対象とした複数のPhase 3試験)へのイボネスシマブの速やかな導入ロードマップを強固にするものである。

【発表】

2026年9月

【試験名】

HARMONi(Phase 3)〔NCT06396065

【試験参加国】

米国、カナダ、フランス、イタリア、スペイン、英国

【原著】

Lancet Oncol. 2026 ;27:1094-1109. [PubMed: 42636833]

【さらに詳しく】

 

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