【EGFR陽性肺がん:二次治療(PFS)】「パトリツマブ デルクステカン」vs「化学療法」

HERTHENA-Lung02                        

EGFR遺伝子変異陽性の局所進行または転移性の非小細胞肺がんと診断され、EGFR-TKI阻害薬治療中に病勢が進行した人が次の治療を考える場合、「パトリツマブ デルクステカン」治療を選択することで「化学療法」を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。しかし、副次評価項目である生存期間は、両治療間で統計学的な有意差は認められなかった。

米国では「EGFR遺伝子変異を有する局所進行または転移性非小細胞肺がんに対する三次治療」を対象に食品医薬品局(FDA)に提出していた承認申請について、FDAとの協議を踏まえ、2025年4月30日、申請を取り下げた。

【学会発表】

2025年6月2日

【試験開始日】

2022年4月13日

【試験終了予定日】

2026年8月4日

【試験名】

HERTHENA-Lung02(Phase 3)〔NCT05338970jRCT2021220002

【試験参加国】

日本(仙台厚生病院、九州大学病院、関西医科大学附属病院、松阪市民病院、藤田医科大学病院、和泉市立総合医療センター、北海道がんセンター、済生会熊本病院、岡山大学病院、がん研究会有明病院、岩国医療センター、兵庫県立がんセンター、国立がん研究センター東病院、名古屋医療センター、近畿大学病院、久留米大学医学部附属病院、埼玉医科大学国際医療センター、四国がんセンター、金沢大学附属病院、和歌山県立医科大学附属病院、新潟県立がんセンター新潟病院、東京都立駒込病院、倉敷中央病院)、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、中国、フランス、ドイツ、香港、イタリア、オランダ、ポーランド、ポルトガル、シンガポール、韓国、スペイン、スイス、台湾、英国、米国

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