【再発卵巣がん:プラチナ感受性(OS、PFS)】「カルボプラチン+パクリタキセル」vs「カルボプラチン」

ICON4/AGO-OVAR-2.2(Lancet)                    

上皮性卵巣がんと診断され、プラチナ製剤を含む化学療法後、無治療で6ヵ月以上経過の後に再発した女性が次の治療を考える場合、「プラチナ製剤+パクリタキセル」治療を選択することで「プラチナ製剤」治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間、生存期間が期待できる。

試験では「プラチナ製剤+パクリタキセル」治療を受けた女性の80%が「カルボプラチンパクリタキセル」を、10%が「シスプラチンパクリタキセル」を選択していた。また、「プラチナ製剤単剤またはタキサン製剤以外の抗がん剤の併用」治療を受けた女性の71%が「カルボプラチン単剤」治療、17%がCAPレジメン(シクロホスファミドドキソルビシンシスプラチン)を選択した。

「プラチナ製剤+パクリタキセル」治療を受けた女性の2年生存率は57%、1年無増悪生存率は50%、奏効率は66%、「プラチナ製剤」治療を受けた女性の2年生存率は50%、1年無増悪生存率は40%、奏効率は54%であった。

【発表】

2003年6月21日

【試験名】

ICON4/AGO-OVAR-2.2(Phase 3)

【原著】

Lancet. 2003;361:2099-106. [PubMed: 12826431]