IFM2014-02(Blood)
移植適応のある多発性骨髄腫と診断された人が自家造血幹細胞移植を伴う大量化学療法を考える場合、「高用量メルファラン」治療に「ベルケイド」の上乗せを選択しても完全奏効率の向上は期待しにくい。
「高用量メルファラン+ベルケイド」治療を選択した人の41.3%がuMRDに到達したが、「高用量メルファラン」のみを選択した人の39.4%と統計学的有意差は認められなかった(p=0.864)。
「高用量メルファラン+ベルケイド」治療を選択した人の推定3年生存率は89.5%と「高用量メルファラン」のみを選択した人と同じ割合であった。
「高用量メルファラン+ベルケイド」治療を選択した人の72.0%がグレード3または4の有害事象を経験し、これも「高用量メルファラン」のみを選択した人の(73.1%)と同程度であった。主なものは血液と胃腸障害でした。「高用量メルファラン+ベルケイド」治療を選択した人の4%がグレード3以上または痛みを伴う末梢神経障害を経験した(vs 1.5%)。
【発表】
2022年5月5日
【試験名】
IFM2014-02(Phase 3)〔NCT02197221〕
【原著】
Blood. 2022 ;139:2747-2757. [PubMed: 35511184]