【65歳以上の多発性骨髄腫:一次治療(PFS)】「ダラキューロ+レブラミド」vs「レブラミド+デキサメタゾン」

IFM2017-03(Lancet Oncol)                    

65歳以上で多発性骨髄腫と診断された人が初めての治療を考える場合、「ダラキューロレブラミド(最初の2週間はデキサメタゾン併用)」治療を選択することで「レブラミドデキサメタゾン(Rd)」治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。デキサメタゾンを初回2サイクルのみに制限しつつ、「ダラキューロレブラミド」併用を行うことで、無増悪生存期間、生存期間ともに大幅な改善が期待できる。

主な有害事象は好中球減少(55% vs 24%)、感染症(19% vs 21%)であり、「ダラキューロレブラミド」治療は、感染症リスクは増加せず、全体の安全性プロファイルも許容範囲内であり、フレイル高齢者における標準治療の新しい選択肢となり得る。

【発表】

2025年10月2日

【試験名】

IFM2017-03(Phase 3)〔NCT03993912

【試験参加国】

フランス

【原著】

Lancet Oncol. 2025 ;26:1323-1333. [PubMed: 41038184]