
IMpassion031(Nat Med)
切除可能なトリプルネガティブ乳がんと診断された女性が手術前の補助療法を考える場合、「化学療法(アブラキサン→ドキソルビシン+シクロホスファミド)」に「テセントリク」の上乗せを選択することで病理学的完全奏効率の向上は期待できるが、2年無イベント生存率、2年生存率の向上は期待しにくい。
中外製薬の2024年12月期決算発表において、本試験を含むこれまで実施された臨床試験の結果を鑑み、「テセントリク」の「早期乳がん(周術期)」を対象とする開発の中止を発表している。
【発表】
2025年6月4日
【試験名】
IMpassion031(Phase 3)〔NCT03197935/jRCT2080223574〕
【試験参加国】
日本(愛知県がんセンター、四国がんセンター、福島県立医科大学附属病院、広島市立広島市民病院、神奈川県立がんセンター、東海大学医学部付属病院、大阪医療センター、聖路加国際病院、がん研有明病院)、米国、ベルギー、ブラジル、カナダ、ドイツ、イタリア、韓国、ポーランド、スペイン、台湾、英国
【原著】
Nat Med. 2025 Jun 4. [PubMed: 40467898]
【さらに詳しく】
- 早期TN乳がん、術前後のアテゾリズマブ追加でEFS・DFS・OS改善(IMpassion031)/ESMO BREAST 2023〔ケアネット〕
- 早期トリプルネガティブ乳癌で術前にアテゾリズマブと化学療法、術後にアテゾリズマブはEFS、DFS、OSを改善〔日経メディカル〕
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