JCOG0602(Eur J Cancer)
III-IV期上皮性卵巣がん、卵管がんまたは腹膜がんと診断された女性が初めての治療を考える場合、「化学療法(カルボプラチン+パクリタキセル)後にインターバル腫瘍減量手術」を選択しても「一次的腫瘍減量手術」を選択した場合に劣らない生存期間は期待しにくい。
生存期間において、PSが2または3、血清アルブミン値2.5以下、CA125値2000超ではネオアジュバント化学療法が有利であった。一方で、明細胞がんまたは粘液性がんの組織型においては、ネオアジュバント化学療法が不利であった。
先行するEORTC55971試験およびCHORUS試験ではネオアジュバント化学療法の非劣性が示されていたが、本研究では非劣性が確認されなかった。しかし、本研究は計画症例数が300例とより小規模であったため、これらの先行研究における非劣性の結果を否定するものではないと考察されている。
本試験では非劣性が確認されなかったことから、ネオアジュバント化学療法は常に一次的腫瘍減量手術の代替となるわけではないことが示唆された。また、患者のサブグループ(全身状態や組織型など)によって一次的腫瘍減量手術とネオアジュバント化学療法の有効性に多様性がみられることが明らかになり、患者背景に応じた治療選択の重要性が示された。
【発表】
2020年5月13日
【試験名】
JCOG0602(Phase 3)
【試験参加国】
日本
【原著】
Eur J Cancer. 2020 ;130:114-125. [PubMed:32179446]
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