JCOG1109 NExT(Lancet)
局所進行食道扁平上皮がんと診断された人が手術前の補助化学療法を考える場合、「シスプラチン+5-FU」治療に「放射線療法」の上乗せを選択しても3年生存率の向上は期待しにくいが、「ドセタキセル」の上乗せを選択することで3年生存率の向上が期待できる。
本試験の結果に基づき、cStage II、III食道癌に対して手術を中心とした治療を行う場合、術前化学療法として「ドセタキセル+シスプラチン+5-FU」3剤併用術前化学療法を強く推奨されている。
【発表】
2024年6月11日
【試験名】
JCOG1109 NExT(Phase 3)〔jRCTs031180202〕
【試験参加国】
日本
【原著】
Lancet 2024; 404: 55-66. [PubMed: 38876133]
【こちらの図鑑も合わせて見る】
- 局所進行食道がんの術前補助療法、3剤併用がOSを改善/Lancet〔ケアネット〕
- 局所進行食道がんに対する術前補助療法として3剤併用化学療法が標準治療となるか?(解説:上村 直実 氏)〔ケアネット〕
- 局所進行食道扁平上皮癌の術前療法はDCF療法が標準に、CF療法よりもOSを有意に延長【ASCO GI 2022】〔日経メディカル〕
- DCF療法、進行食道がん術前治療の標準に 第Ⅲ相JCOG1109 NExT試験〔Medical Tribune〕
- 食道扁平上皮がん、術前の3剤併用化学療法でOS延長(JCOG1109)/日本臨床腫瘍学会〔ケアネット〕
- 切除可能食道癌の術前療法でDCF療法とCF-RT療法はCF療法と比べ周術期の合併症を増加させない【ASCO GI 2021】〔日経メディカル〕
- 食道がん術前療法、合併症最少レジメンは? 第Ⅲ相試験JCOG1109で3療法を比較〔Medical Tribune〕