JCOG1403(Lancet Oncol)
切除可能な腎盂がんまたは尿管がんと診断され、根治的腎尿管全摘除術を受けた人が手術後の治療を考える場合、「ピラルビシンの膀胱内注入療法」を選択することで3年無再発生存率の向上が期待できる。
上部尿路尿路上皮がんに対する根治的腎尿管全摘除術後、「24時間以内」という極めて早期のタイミングでピラルビシンの単回膀胱内注入を行うことの有効性と管理可能な安全性を、大規模なPhase 3無作為化比較試験で初めて明確に証明した点に高い新規性がある。術後24時間以内の膀胱内注入というスケジュールは、膀胱がんの治療においてすでに泌尿器科医に広く馴染みのある手順であるため、実臨床に容易に受け入れられると考えられる。本試験の結果は、上部尿路尿路上皮がんの術後膀胱再発予防としてこのアプローチを推奨するガイドラインの根拠をさらに強固にし、世界的な標準治療としての普及を強力に後押しするものと言える。
【発表】
2026年7月10日
【試験】
JCOG1403(Phase 3)〔jRCTs031180121〕
【試験実施国】
日本(北海道大学病院、札幌医科大学附属病院、函館五稜郭病院、弘前大学医学部附属病院、秋田大学医学部附属病院、山形大学医学部附属病院、筑波大学附属病院、防衛医科大学校病院、国立がん研究センター東病院、千葉大学医学部附属病院、国立がん研究センター中央病院、東京慈恵会医科大学附属病院、横浜市立大学附属市民総合医療センター、新潟県立がんセンター新潟病院、新潟大学医歯学総合病院、富山大学附属病院、山梨大学医学部附属病院、信州大学医学部附属病院、静岡県立総合病院、浜松医科大学医学部附属病院、静岡県立静岡がんセンター、愛知県がんセンター、名古屋大学医学部附属病院、三重大学医学部附属病院、京都大学医学部附属病院、大阪大学医学部附属病院、大阪国際がんセンター、神戸大学医学部附属病院、奈良県立医科大学附属病院、鳥取大学医学部附属病院、島根大学医学部附属病院、山口大学医学部附属病院、香川大学医学部附属病院、四国がんセンター、久留米大学病院、九州大学病院、原三信病院、熊本大学病院、大分大学医学部附属病院、宮崎大学医学部附属病院、鹿児島大学病院、岡山大学病院、宮城県立がんセンター)
【原著】
Lancet Oncol. 2026 27; 973-982. [PubMed: 42435772]
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