【子宮体がん:術後治療(5年OS、5年PFS)】「ドキソルビシン+シスプラチン」vs「ドセタキセル+シスプラチン」vs 「パクリタキセル+カルボプラチン」

JGOG2043(JAMA Oncol)                    

再発リスクが高い子宮体がんと診断された女性が手術後の化学療法を考える場合、「ドキソルビシンシスプラチン」治療以外に、「ドセタキセルシスプラチン」治療、「パクリタキセルカルボプラチン」治療を選択することができる。

70歳未満の女性、残存腫瘍がない女性、腫瘍組織学的グレードが1または2の女性、リンパ節転移が陽性の女性では「ドセタキセル+シスプラチン」治療を選択することで「ドキソルビシンシスプラチン」治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。

リンパ節転移が陽性の女性では「パクリタキセルカルボプラチン」治療を選択しても「ドキソルビシンシスプラチン」治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。逆に、リンパ節転移が陽性の女性では「ドキソルビシンシスプラチン」治療を選択する方が望ましい。

【発表】

2019年6月1日

【試験名】

JGOG2043(Phase 3)〔UMIN000000522

【試験実施国】

日本

【原著】

JAMA Oncol. 2019 ;5:833-840. [PubMed: 30896757]