KEYNOTE-966(Lancet)
切除不能な局所進行または転移性胆道がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「ゲムシタビン+シスプラチン」治療に「キイトルーダ」の上乗せを選択することで生存期間の延長が期待できる。
「キイトルーダ+ゲムシタビン+シスプラチン」治療を受けた人の29%が治療に奏効し、9.7ヵ月奏効が持続した。一方、「プラセボ+ゲムシタビン+シスプラチン」治療を受けた人では29%が治療に奏効したが、奏効期間は6.9ヵ月であった。
本試験の結果に基づいて、2023年6月13日、「キイトルーダ+ゲムシタビン+シスプラチン」治療が「進行または切除不能な胆道がんの一次治療」として承認申請された。
【発表】
2023年4月16日
【試験名】
KEYNOTE-966(Phase 3)〔NCT04003636/jRCT2080224922〕
【試験参加国】
日本(愛知県がんセンター、国立がん研究センター東病院、神戸市立医療センター中央市民病院、香川大学医学部附属病院 、神奈川県立がんセンター 、大阪大学医学部附属病院、杏林大学医学部附属病院、九州がんセンター 、京都大学医学部附属病院 、大阪国際がんセンター、がん研有明病院)、米国、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港、アイルランド、イタリア、韓国、マレーシア、オランダ、ニュージーランド、スペイン、台湾、タイ、トルコ、英国
【原著】
Lancet 2023; 401: 1853–65. [PubMed: 37075781]
【さらに詳しく】
- 進行転移胆道がんの1次治療、ペムブロリズマブ併用でOS改善(KEYNOTE-966)/Lancet〔ケアネット〕
- 進行胆道癌の1次治療でペムブロリズマブと化学療法の併用は化学療法のみよりも死亡リスクを17%低減【AACR 2023】〔日経メディカル〕
- ペムブロリズマブ+化学療法による胆道がん1次治療、生存期間を延長(KEYNOTE-966)/Merck〔ケアネット〕
- 進行胆道癌の1次治療でペムブロリズマブと化学療法の併用は化学療法のみよりも有意に全生存期間を延長〔日経メディカル〕
- 「キイトルーダ」併用療法、P3で主要項目達成 胆道がん1次治療を対象〔日刊薬業〕
【他の治療選択肢】