
MARIPOSA(J Thorac Oncol)
局所進行または転移性のEGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「ラズクルーズ」治療を選択しても「タグリッソソ」治療を選択した場合と同程度の無増悪生存期間が期待できる。
「タグリッソ」治療を受けた人の85%、「ラズクルーズ」治療を受けた83%の人が治療に奏効した。「タグリッソ」治療の奏効期間が16.8ヵ月であったのに対し、「ラズクルーズ」治療の奏効期間は16.6ヵ月であった。
両治療ともに主にグレード1または2の有害事象が多く、EGFR阻害に関連したものであった。「ラズクルーズ」治療を受けた人ではQT延長の発現率が「タグリッソ」治療を受けた人よりも低かった。
【発表】
2025年7月3日
【試験名】
MARIPOSA(Phase 3)〔NCT04487080/jRCT2080225336〕
【試験参加国】
日本(順天堂大学医学部附属順天堂医院、国立がん研究センター中央病院、九州医療センター、姫路医療センター、関西医科大学病院、金沢大学附属病院、国立がん研究センター東病院、久留米大学病院、松阪市民病院、新潟県立がんセンター新潟病院、岡山大学病院、近畿大学病院、渋川医療センター、がん研有明病院、東京医療センター、愛媛大学医学部附属病院、大阪刀根山医療センター、和歌山県立医科大学附属病院、岩国医療センター、山口宇部医療センター)、米国、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、カナダ、中国、フランス、ドイツ、ハンガリー、インド、イスラエル、イタリア、韓国、マレーシア、メキシコ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ロシア、スペイン、台湾、タイ、トルコ、ウクライナ、英国
【原著】
J Thorac Oncol. 2025 Jul 3. [PubMed: 40617394]
【こちらの図鑑も合わせて見る】
【今日の標準治療】 |