【胃がん:二次治療(ORR)】「カムレリズマブ+アブラキサン」vs「アブラキサン」

切除不能な胃・胃食道接合部がんと診断され、化学療法を受けたことがある人が次の治療を考える場合、「アブラキサン」治療への「抗PD-1抗体(カムレリズマブ)」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。

本試験の主要評価項目である奏効率は「アブラキサン」治療が10.7%であったのに対し、「カムレリズマブアブラキサン」治療を受けた人の33.3%が治療に奏効し、この差は統計学的に有意であった。

グレード3または4の有害事象は、貧血:23.3%(vs 3.6%)、好中球減少症:16.7%(vs 10.7%)。

【発表】

2025年6月24日

【試験名】

Phase 2〔NCT04294784

【試験参加国】

中国

【原著】

Oncologist. 2025 Jun 24:oyaf189.  [PubMed:40554667]

 

【今日の標準治療】

【標準治療】胃がんの二次治療
1. 切除不能進行・再発胃がんの二次治療 切除不能進行・再発胃がんと診断された人には、「サイラムザ+パクリタキセル」治療が推奨されている。 切除不能進行・再発胃がんの三次治療 2. MSI-Highの切除不能進行・再発胃がんの二次治療 MSI-Highと診断され、一次化学療法でオ ...