【メルケル細胞がん】「定位放射線治療+オプジーボ+ヤーボイ」vs「オプジーボ+ヤーボイ」

進行メルケル細胞がんと診断された人は「オプジーボヤーボイ」治療を受けることで72%の人が治療に奏効した。「オプジーボヤーボイ」治療に「定位放射線治療」の上乗せを選択しても奏効率の向上は期待しにくい。

試験では50名が「オプジーボヤーボイ±定位放射線治療」治療を受け、そのうち48名が評価対象となった。免疫チェックポイント阻害薬治療を受けたことがない22名は全員が治療に奏効した(奏効率 100%、完全奏効率 41%)。免疫チェックポイント阻害薬治療を受けたことがあった26名中8名が治療に奏効した(奏効率 31%、完全奏効率 15%)。

免疫チェックポイント阻害薬治療を受けたことがあった人で、「オプジーボヤーボイ」治療による無増悪生存期間は4.2ヵ月、生存期間は14.9ヵ月、「定位放射線治療+オプジーボヤーボイ」治療による無増悪生存期間は2.7ヵ月、生存期間は9.7ヵ月であった。免疫チェックポイント阻害薬治療を受けたことない人では、いずれの治療においても無増悪生存期間、生存期間は未到達であった。

オプジーボヤーボイ」治療を受けた40%、「定位放射線治療+オプジーボヤーボイ」治療を受けた32%がグレード3または4の治療関連有害事象を経験した。

【発表】

2022年9月11日

【試験】

Phase 2〔NCT03071406

【試験実施国】

米国

【原著】

Lancet 2022; 400: 1008–19. [PubMed: 36108657]