
NEJ009(JCO)
EGFR遺伝子変異を有する人が初めての治療を考える場合、「イレッサ」治療に「カルボプラチン+ペメトレキセド」の上乗せを選択することで無増悪生存期間、生存期間の延長が期待できる。
「イレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド」治療を受けた人のPFS2は20.9ヵ月、「イレッサ」治療を選択した人のPFS2 は18.0ヵ月と有意な差は認められなかった(HR 0.82(0.65-1.03) p=0.092)。
試験では「イレッサ」治療に「カルボプラチン+ペメトレキセド」の上乗せを選択することで奏効率は67%から84%に向上したが(p < 0.001)、グレード3以上の治療関連有害事象を経験した人は31.0%から65.3%に増加した。
【発表】
2019年11月4日
【試験名】
NEJ009(Phase 3)〔UMIN000006340〕
【試験実施国】
日本
【原著】
J Clin Oncol. 2020 ;38:115-123. [PubMed: 31682542]
【さらに詳しく】
- EGFR変異NSCLC、ゲフィチニブ+化学療法併用(NEJ-009)/JCO〔ケアネット〕
- EGFR変異肺がん1次治療、ゲフィチニブと化療併用でPFS、OSともに延長(NEJ009)/ASCO2018〔ケアネット〕
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- 新治療で進行肺がんの生存期間が大幅延長 初回からEGFR-TKIと化学療法を同時併用〔Medical Tribune〕
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