【HER2陽性乳がん:術前治療(pCR)】「アンベニタマブ +nabドセタキセル 」vs「ハーセプチン +パージェタ+ ドセタキセル」

Neo-Healer(JAMA Oncol)                    

切除可能なHER2陽性乳がんと診断された女性が手術前の補助療法を考える場合、「抗HER2バイパラトピック抗体アンベニタマブ+nab-ドセタキセル」治療を選択することで「ハーセプチン+パージェタ+ドセタキセル」治療を選択した場合を上回る病理学的完全奏効率が期待できる。

HER2陽性早期乳がん術前補助療法の次世代標準治療の提示

本試験は、新規の「受容体のクラスター化を促す二重特異性抗体アンベニタマブ」と「溶媒不含のnab-ドセタキセル」を組み合わせることで、従来の標準である「ハーセプチン+パージェタ+ドセタキセル」療法に比して病理学的完全奏効率を劇的に11.4%引き上げ、安全性も非常に管理しやすいことを実証した。

QOLの最大化と過敏症予防の簡素化

nab-ドセタキセルの採用により、従来過敏症など毒性の主な原因であったポリソルベート80やエタノールといった溶媒が不要となったため、アレルギー予防としての多量のステロイドの投与が完全に不要となり、投与時の負担が大きく軽減された。これにより、98%近くの患者が脱落することなく計画された治療を完遂できた。

【発表】

2026年9月3日

【試験名】

Neo-Healer(Phase 3)〔NCT06747338〕

【試験実施国】

中国

【原著】

JAMA Oncol. 2026 Sep 3. [PubMed: 42690668]