【年表(編纂中)】Ⅳ期非小細胞肺がんの一次治療

ここでは切除不能な非小細胞肺がんの治療の進歩の歴史をまとめいる。図の縦軸は「プラチナ製剤を含む化学療法」に対する、増悪または死亡のリスク減少比を示している。

切除不能な非小細胞肺がんの一次治療は2011年11月に「イレッサ」の適応が「EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌」への変更が承認されるまで大きな進歩がなかった。その後、ドライバー遺伝子変異/転座陽性の非小細胞肺がんの治療が進歩する。

次に、「免疫チェックポイント阻害薬」の登場で、ドライバー遺伝子変異/転座陽性の非小細胞肺がんの治療が進歩する。PD-L1 TPS 50%以上に対し、強く推奨されている治療の1つ「キイトルーダ」単剤治療が2016年12月に承認され、2018年12月には「キイトルーダ+化学療法」が承認された。その後、「免疫チェックポイント阻害薬」を含む治療レジメンが数多く承認されたが、現在のところ、2016年10月に発表された『KEYNOTE-024』試験、2018年4月に発表された『KEYNOTE-189』試験、2018年9月に発表された『KEYNOTE-407』試験の結果を凌駕する治療は登場していない。

 

2025年

ライブリバント+ラズクルーズ:EGFR遺伝子変異(エクソン19欠失またはL858R変異)陽性の進行・再発非小細胞肺がん

2025年3月27日、「ライブリバントラズクルーズ」併用療法が「EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺がん」に対し、承認され、同年5月21日、「ラズクルーズ錠」が発売され、選択できるようになった。

【レジメン図鑑】ライブリバント+ラズクルーズ (EGFR陽性肺がん)

【レジメン図鑑】ライブリバント+ラズクルーズ (EGFR陽性肺がん)

「ライブリバント+ラズクルーズ」治療は、「EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺がん」に対して、2025年3月27日に承認されたEGFR/MET二重特異性抗体とEGFR-TKI阻害薬の併用療法。この申請は、Phase 3試験『MARIPOSA試験』の結果に基づく。 2 ...

 

 

ジオトリフ:EGFRエクソン18-21の遺伝子変異陽性のⅣ期非小細胞肺がん

EGFRエクソン18-21の遺伝子変異(E709X、G719X、S768I、P848L、L861Q、エクソン19の挿入変異など)陽性のⅣ期非小細胞肺がんに対して、「ジオトリフ単剤治療」が強く推奨されている。

【レジメン図鑑】ジオトリフ(EGFR陽性肺がん)
「ジオトリフ(一般名=アファチニブ)」は、2014年1月17日に「EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺がん」に承認された第2世代EGFR-TKI。 「ジオトリフ単剤治療」は、PS 0-1の場合、EGFR遺伝子変異陽性のⅣ期非小細胞肺がんの一次治療として弱く推奨されて ...
【Uncommon EGFR陽性肺がん:一次治療(PFS)】「ジオトリフ」vs「化学療法」
ACHILLES/TORG1834(JCO)                    uncommon EGFR遺伝子変異陽性の進行非扁平上皮非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「ジオトリフ」治療を選択することで「プラチナ製剤+ペメトレキセド」治療を選択した場合 ...
【Uncommon EGFR陽性肺がん:一次治療】ジオトリフ
LUX-Lung 2 / LUX-Lung 3 / LUX-Lung 6(Lancet Oncol)      EGFR  Uncommon mutation陽性の非小細胞肺がんと診断された38名が「ジオトリフ」治療を受けた結果、27名(71.1%)の人が治療に奏効した。 【発表 ...

 

 

2024年

ライブリバント+カルボプラチン+ペメトレキセド:EGFRエクソン20挿入変異陽性の進行・再発非小細胞肺がん

EGFRエクソン20挿入変異陽性のⅣ期非小細胞肺がんに対して、「ライブリバント+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法」が強く推奨されている。

【レジメン図鑑】ライブリバント+カルボプラチン +ペメトレキセド(EGFR Exon 20陽性肺がん)
「ライブリバント(一般名:アミバンタマブ)」は、2024年11月20日に発売されたEGFR/MET二重特異性抗体。2024年9月24日に「EGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性の非小細胞肺がん」を効能及び効果として、承認された。この承認は、Phase 3試験『PAPILLON試験 ...
【トライアル図鑑】PAPILLON(EGFRエクソン20陽性肺がん)
【試験名】 PAPILLON(Phase 3)〔NCT04538664/jRCT2051200087〕 【試験開始日】 2020年12月10日 【試験終了予定日】 2025年1月31日 【試験参加国】 日本(姫路医療センター、久留米大学医学部附属病院、山口宇部医療センター、新潟県 ...

 

 

オータイロ:ROS1融合遺伝子陽性の進行・再発非小細胞肺がん

オータイロ」は、2024年9月24日、「ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」に対して、承認され、現在、オータイロ単剤療法は「ROS1融合遺伝子陽性Ⅳ期非小細胞肺癌」に対し、行うよう強く推奨される治療レジメンの1つである。

【レジメン図鑑】オータイロ(ROS1陽性肺がん)
「オータイロ(一般名:レポトレクチニブ)」は、2024年11月20日に発売されたROS1/TRK/ALKチロシンキナーゼ阻害薬。「オータイロ」は、ROS1融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんに対して、2023年10月25日に承認申請され、2024年9月24日に承認された。この承認は、P ...
【ROS1陽性肺がん:一次治療(ORR)】オータイロ
TRIDENT-1(NEJM)                        ROS1融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんと診断された71名が初めてのROS1 TKI治療として「オータイロ」治療を受けた結果、79%の人が治療に奏効し、奏効が34.1ヵ月持続した。 【発表】 2024年1 ...
【ROS1陽性肺がん:二次治療(ORR)】オータイロ
TRIDENT-1(NEJM)                        ROS1融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんと診断され、 ROS1 TKI治療を受けたことがあるが、化学療法はまだ受けていない56名が「ROS1 TKI オータイロ」治療を受けた結果、38%の人が治療に奏効し ...

 

 

タグリッソ+化学療法:EGFR遺伝子変異(エクソン19欠失またはL858R変異)陽性の進行・再発非小細胞肺がん

2024年6月24日、「タグリッソカルボプラチン(またはシスプラチン)+ペメトレキセド」併用療法が選択可能となった。EGFR遺伝子変異(エクソン19欠失またはL858R変異)陽性のⅣ期非小細胞肺がんに対して、PS0-1の場合、「タグリッソ+プラチナ製剤+ペメトレキセド併用療法」が弱く推奨されている。

【レジメン図鑑】タグリッソ+カルボプラチン+ペメトレキセド(EGFR陽性肺がん:一次治療)
2024年6月25日、「タグリッソ(一般名=オシメルチニブ)」の添付文書が改訂され、「EGFR遺伝子変異陽性の手術不能または再発非小細胞肺がん」に対して「カルボプラチン(またはシスプラチン)+ペメトレキセド」との併用治療が選択可能となった。 【添付文書改訂日】 2024年6月25 ...
【EGFR陽性肺がん:一次治療(PFS)】「タグリッソ+化学療法」vs「タグリッソ」
FLAURA2(NEJM)                         EGFR遺伝子変異陽性の局所進行または転移性の非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「タグリッソ」治療に「ペメトレキセド+プラチナ製剤」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間の延長が期 ...

 

 

ハイイータン:MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の進行・再発の非小細胞肺がん

ハイイータン」は、2024年6月24日、「MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」に対して、承認され、現在、ハイイータン単剤療法は「MET遺伝子変異陽性Ⅳ期非小細胞肺癌」に対し、行うよう強く推奨される治療レジメンの1つである。

【レジメン図鑑】ハイイータン(MET陽性肺がん)
「ハイイータン(一般名:グマロンチニブ)」は、2024年6月24日、「MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」に対して、承認されたMET阻害薬。この承認は、Phase 2試験『GLORY試験』の結果に基づく。発売は同年10月11日。 【 ...
【トライアル図鑑】GLORY(MET陽性肺がん)
【試験名】 GLORY(Phase 2)〔NCT04270591/jRCT2051200072〕 【試験開始日】 2020年7月1日 【試験終了予定日】 2021年12月31日 【試験参加国】 日本(愛媛大学医学部附属病院、九州大学病院、神奈川県立がんセンター、新潟県立がんセンタ ...

 

 

2023年

イミフィンジ+イジュド+カルボプラチン+ペメトレキセド:進行・再発の非小細胞肺がん

イミフィンジイジュドカルボプラチンペメトレキセド」治療は、2022年12月23日に「切除不能な進行・再発の小細胞肺がん」に対し、承認された治療レジメン。2023年3月15日、「イジュド」が発売され、臨床現場で選択できるようになった。承認は、国際共同Phase 3試験『POSEIDON』などに基づいている。

本治療は、「PD-L1 TPS 1未満で、全身状態良好(PS 0-1)なIV期非扁平上皮非小細胞肺がんに対する一次治療」としては弱く推奨されている。一方、「PD-L1 TPS 1%以上で、全身状態良好(PS 0-1)なIV期非扁平上皮非小細胞肺がんに対する一次治療」としては行うよう推奨するだけの根拠が明確ではないと評価されている。

【レジメン図鑑】イミフィンジ+イジュド+カルボプラチン+ペメトレキセド(肺がん:一次治療)
「イミフィンジ(一般名=デュルバルマブ)」は、2016年12月19日、「切除不能な局所進行の非小細胞肺がんにおける根治的化学放射線療法後の維持療法」に対して承認された後、2022年12月23日には「イジュド+プラチナ製剤を含む化学療法」との併用療法として「切除不能な進行・再発の非 ...

 

 

2021年

レットヴィモ:RET融合遺伝子陽性の進行・再発非小細胞肺がん

2021年9月27日、「レッドヴィモ」が「RET融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」に対し、承認され、同年12月13日、「レットヴィモカプセル40mg/80mg」が発売された。現在、RET融合遺伝子陽性のⅣ期非小細胞肺がんに対して、「レットヴィモ単剤治療」を行うよう強く推奨されている。

【レジメン図鑑】レットヴィモ(RET陽性肺がん)
「レットヴィモ(一般名=セルペルカチニブ)」は、2021年9月27日に「RET融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」に承認されたRET受容体型チロシンキナーゼ阻害薬。 「レットヴィモ単剤治療」は、RET融合遺伝子陽性のⅣ期非小細胞肺がんの治療として強く推奨されてい ...
【RET陽性肺がん:一次治療(PFS)】「レットヴィモ」vs「化学療法±キイトルーダ」
LIBRETTO-431(NEJM)                      RET融合遺伝子陽性の転移性の非扁平上皮非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「レットヴィモ」治療を選択することで「化学療法(ペメトレキセド+プラチナ製剤)±キイトルーダ」治療を選択 ...

 

 

オプジーボ+カルボプラチン+パクリタキセル+アバスチン:進行・再発の非小細胞肺がん

2021年6月21日、「オプジーボ+カルボプラチン+パクリタキセル+アバスチン」治療が選択可能となった。添付文書の改訂は、国際共同Phase 3試験『TASUKI-52』などに基づいている。本治療を含む「プラチナ製剤併用療法にPD-1/PD-L1阻害薬を併用した治療」は、非扁平上皮がんに対し、行うよう強く推奨されている。

【レジメン図鑑】オプジーボ+カルボプラチン +パクリタキセル+アバスチン(PD-L1強陽性肺がん:一次治療)
「オプジーボ(一般名=ニボルマブ)」は、2015年12月17日、「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん(二次治療)」に対して承認された後、2021年6月21日には「カルボプラチン+パクリタキセル+アバスチン」との併用療法として「切除不能な進行・再発の非扁平上皮非小細胞肺がん(一次 ...
【レジメン図鑑】オプジーボ+カルボプラチン +パクリタキセル+アバスチン(PD-L1弱陽性肺がん:一次治療)
「オプジーボ(一般名=ニボルマブ)」は、2015年12月17日、「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん(二次治療)」に対して承認された後、2021年6月21日には「カルボプラチン+パクリタキセル+アバスチン」との併用療法として「切除不能な進行・再発の非扁平上皮非小細胞肺がん(一次 ...
【レジメン図鑑】オプジーボ+カルボプラチン +パクリタキセル+アバスチン(PD-L1陰性肺がん:一次治療)
「オプジーボ(一般名=ニボルマブ)」は、2015年12月17日、「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん(二次治療)」に対して承認された後、2021年6月21日には「カルボプラチン+パクリタキセル+アバスチン」との併用療法として「切除不能な進行・再発の非扁平上皮非小細胞肺がん(一次 ...

 

 

ローブレナ:ALK融合遺伝子陽性の進行・再発非小細胞肺がん

2021年9月21日、「ローブレナ」が「ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」に対し、承認され、2次治療以降だけでなく、1次治療におても選択できるようになった。現在、「ローブレナ単剤治療」は、ALK融合遺伝子陽性のⅣ期非小細胞肺がんに対して、PS0-1の場合、強く推奨されている。

【レジメン図鑑】ローブレナ(ALK陽性肺がん)
「ローブレナ(一般名=ロルラチニブ)」は、2018年9月21日、「ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」の二次治療以降の治療薬として承認され、2020年12月15日には「ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」の一次治療に対する適応拡大が ...
【トライアル図鑑】CROWN(ALK陽性肺がん)
【試験名】 CROWN(Phase 3)〔NCT03052608/jRCT2080223463〕 【試験開始日】 2017年4月27日 【試験終了予定日】 2024年2月1日 【試験参加国】 日本(愛知県がんセンター、名古屋大学医学部附属病院、四国がんセンター、久留米大学病院、北 ...
【ALK陽性肺がん】ローブレナ
ALK融合遺伝子陽性非小細胞肺がんと診断され、1ラインのALK阻害薬治療を受けたことがある198名が「ローブレナ」治療を受けた結果、47%の人が治療に奏効した。 「ローブレナ」治療に関連した主な有害事象(発現率はグレード3または4)は、高コレステロール血症(16%)、高トリグリセ ...

 

 

アルンブリグ:ALK融合遺伝子陽性の進行・再発非小細胞肺がん

2021年1月22日、「アルンブリグ」が「ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」に対し、承認され、同年4月23日、「アルンブリグ錠30mg/90mg」が発売された。現在、「アルンブリグ単剤治療」は、ALK融合遺伝子陽性のⅣ期非小細胞肺がんに対して、PS0-1の場合、弱く推奨されている。

【レジメン図鑑】アルンブリグ(ALK陽性肺がん)
「アルンブリグ(一般名=ブリグチニブ)」は、2021年1月22日に「ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」に承認されたALK-TKI。 「アルンブリグ単剤治療」は、PS 0-1の場合、ALK融合遺伝子陽性のⅣ期非小細胞肺がんの一次治療として弱く推奨されている ...
【トライアル図鑑】ALTA-1L(ALK陽性肺がん:一次治療)
【試験名】 ALTA-1L(Phase 3)〔NCT02737501〕 【試験開始日】 2016年5月26日 【試験終了予定日】 2021年1月29日 【試験参加国】 米国、オーストラリア、オーストリア、カナダ、デンマーク、フランス、ドイツ、香港、イタリア、韓国、ルクセンブルク、 ...
【トライアル図鑑】 J-ALTA(ALK陽性肺がん:二次治療)
【試験名】 J-ALTA(Phase 2)〔NCT03410108/jRCT2080223767〕 【試験開始日】 2018年1月29日 【試験終了予定日】 2021年7月28日 【試験参加国】 日本(愛知県がんセンター中央病院、名古屋大学医学部附属病院、藤田医科大学病院、国立が ...

 

 

2020年

タルセバ+サイラムザ:EGFR遺伝子変異(エクソン19欠失またはL858R変異)陽性の進行・再発非小細胞肺がん

EGFR遺伝子変異(エクソン19欠失またはL858R変異)陽性のⅣ期非小細胞肺がんに対して、PS0-1の場合、「タルセバ+サイラムザ併用療法」が弱く推奨されている。

【レジメン図鑑】タルセバ+サイラムザ(EGFR陽性肺がん)
「サイラムザ(一般名=ラムシルマブ)」は、2016年6月20日、「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」、2020年11月27日には「EGFR遺伝子変異陽性の手術不能または再発非小細胞肺がん」に対するタルセバまたはイレッサとの併用投与の用法及び用量を追加する承認事項一部変更が承認 ...
【トライアル図鑑】RELAY(EGFR陽性肺がん:一次治療)
【試験名】 RELAY(Phase 3)〔NCT02411448/jRCT2080222887〕 【試験開始日】 2015年5月6日 【試験終了予定日】 2019年1月23日 【試験参加国】 日本(名古屋医療センター、愛知県がんセンター、国立がん研究センター東病院、四国がんセンタ ...

 

 

2019年

タルセバ+アバスチン:EGFR遺伝子変異(エクソン19欠失またはL858R変異)陽性の進行・再発非小細胞肺がん

EGFR遺伝子変異(エクソン19欠失またはL858R変異)陽性のⅣ期非小細胞肺がんに対して、PS0-1の場合、「タルセバ+アバスチン併用療法」が弱く推奨されている。

【レジメン図鑑】タルセバ+アバスチン(EGFR陽性肺がん)
「タルセバ+アバスチン」治療は、「全身状態良好(PS 0-1)なIV期非扁平上皮非小細胞肺がんに対する一次治療」として弱く推奨されているレジメンの一つである。 このレジメンの主なトライアルを見る 他の治療選択肢を見る ...
【トライアル図鑑】NEJ026(EGFR陽性肺がん)
【試験名】 NEJ026(Phase 3)〔jRCTs031180056〕 【試験開始日】 2015年4月1日 【試験終了予定日】 2020年12月31日 【試験参加国】 日本(北海道大学病院、手稲渓仁会病院、宮城県立がんセンター、岩国医療センター、仙台厚生病院、大曲厚生医療セン ...
【トライアル図鑑】JO25567(EGFR陽性肺がん)
【試験名】 JO25567(Phase2)〔jRCT2080221353〕 【試験開始日】 2011年1月1日 【試験終了予定日】 2014年3月31日 【試験参加国】 日本 トライアルの詳細を見る このトライアルが科学的根拠となっているレジメンを見る ...
【EGFR陽性肺がん:一次治療(PFS)】「アバスチン+タルセバ」vs「タルセバ」
CTONG1509(Cancer Cell)                     EGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「タルセバ」治療に「アバスチン」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。 【発表】 2021 ...
【EGFR陽性肺がん:一次治療(PFS)】「アバスチン+タルセバ」vs「タルセバ」
EGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「タルセバ」治療に「アバスチン」の上乗せを選択しても無増悪生存期間の延長は期待しにくい。 奏効率は、「タルセバ+アバスチン」治療を受けた人で81%、「タルセバ」治療を受けた人で83%であった(p= ...

 

 

イレッサ+化学療法:EGFR遺伝子変異(エクソン19欠失またはL858R変異)陽性の進行・再発非小細胞肺がん

EGFR遺伝子変異(エクソン19欠失またはL858R変異)陽性のⅣ期非小細胞肺がんに対して、PS0-1の場合、「イレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法」が弱く推奨されている。

PS2の場合、「イレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法」は勧めるだけの根拠が明確でない治療とされている。

【レジメン図鑑】イレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド(EGFR陽性肺がん)
「イレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド」治療は、「全身状態良好(PS 0-1)なIV期非扁平上皮非小細胞肺がんに対する一次治療」として弱く推奨されているレジメンの一つである。PS 2に対する一次治療としては行うよう推奨するだけの根拠が明確ではないと評価されている。 このレジメ ...
【トライアル図鑑】NEJ009(EGFR陽性肺がん:一次治療)
【試験名】 NEJ009(Phase 3)〔UMIN000006340〕 【試験開始日】 2011年10月28日 【試験終了予定日】 2019年9月18日 【試験参加国】 日本 トライアルの詳細を見る このトライアルが科学的根拠となっているレジメンを見る ...
【EGFR陽性肺がん:一次治療(PFS)】「イレッサ+化学療法」vs「イレッサ」
EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「イレッサ」治療に「カルボプラチン+ペメトレキセド」の上乗せを選択することで無増悪生存期間、生存期間の延長が期待できる。 グレード3以上の有害事象を「イレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド」治療を受 ...

 

 

2018年

タグリッソ:EGFR遺伝子変異(エクソン19欠失またはL858R変異)陽性の進行・再発非小細胞肺がん

EGFR遺伝子変異(エクソン19欠失またはL858R変異)陽性のⅣ期非小細胞肺がんに対して、PS0-1の場合、「タグリッソ単剤治療」のみが強く推奨されている。

【レジメン図鑑】タグリッソ(EGFR陽性肺がん:一次治療)
「タグリッソ(一般名=オシメルチニブ)」は、2016年3月28日、「EGFRチロシンキナーゼ阻害薬に抵抗性のEGFR T790M変異陽性の手術不能または再発非小細胞肺がん」に対して承認された後、2018年8月21日には「EGFR遺伝子変異陽性の手術不能または再発非小細胞肺がん」の ...
【トライアル図鑑】FLAURA(EGFR陽性肺がん:一次治療)
【試験名】 FLAURA(Phase 3)〔NCT03052608/jRCT2080223463〕 【試験開始日】 2014年10月1日 【試験終了予定日】 2020年6月30日 【試験参加国】 日本(国立がん研究センター中央病院、九州大学病院、関西医科大学附属病院、金沢大学附属 ...
【EGFR陽性肺がん:一次治療(PFS)】「タグリッソ」vs「イレッサ」
FLAURA China(Target Oncol)                   切除不能なEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「タグリッソ」単独治療を選択することで「イレッサ」単独治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待で ...

 

 

2016年

キイトルーダ:進行・再発の非小細胞肺がん

【レジメン図鑑】キイトルーダ(PD-L1陽性肺がん:一次治療)
「キイトルーダ(一般名=ペムブロリズマブ)」は、2016年12月19日、「PD-L1陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」に対して承認された抗PD-1抗体である。 「キイトルーダ単剤治療」は、「全身状態良好(PS 0-1)なPD-L1 TPS 50%以上の非小細胞肺がん」に ...
【トライアル図鑑】KEYNOTE-024(PD-L1強陽性肺がん:一次治療)
【試験名】 KEYNOTE-024(Phase 3)〔NCT02142738/jRCT2080222677〕 【試験開始日】 2014年10月3日 【試験終了予定日】 2017年10月1日 【試験参加国】 日本(がん研有明病院、兵庫県立がんセンター、神奈川県立循環器呼吸器病センタ ...
【トライアル図鑑】KEYNOTE-042(PD-L1陽性肺がん:一次治療)
【試験名】 KEYNOTE-042(Phase 3)〔NCT02220894/jRCT2080222825〕 【試験開始日】 2014年10月1日 【試験終了予定日】 2019年7月1日 【試験参加国】 日本、アルゼンチン、ブラジル、ブルガリア、カナダ、チリ、中国、チェコ、エスト ...
【トライアル図鑑】KEYNOTE-010(PD-L1陽性肺がん:二次治療)
【試験名】 KEYNOTE-010(Phase2/3)〔NCT01905657/jRCT2080222306〕 【試験開始日】 2013年8月1日 【試験終了予定日】 2020年1月1日 トライアルの詳細を見る このトライアルが科学的根拠となっているレジメンを見る ...

 

 

2014年

アレセンサ:ALK融合遺伝子陽性の進行・再発非小細胞肺がん

2014年7月4日、「アレセンサ」が「ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」に対し、承認された。現在、「アレセンサ単剤治療」は、ALK融合遺伝子陽性のⅣ期非小細胞肺がんに対して、PS0-1の場合、が強く推奨されている。

【レジメン図鑑】アレセンサ(ALK陽性肺がん)
「アレセンサ(一般名=アレクチニブ塩酸塩)」は、2014年7月4日、「ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」に対して承認された。 「アレセンサ単剤治療」は、PS 0-1の場合、ALK融合遺伝子陽性のⅣ期非小細胞肺がんの一次治療として強く推奨されているレジメン ...

 

 

2013年

タルセバ:EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発・進行性で、がん化学療法未治療の非小細胞肺がん

【レジメン図鑑】タルセバ(EGFR陽性肺がん)
「タルセバ(一般名=エルロチニブ塩酸塩)」は、2007年10月19日に「切除不能な再発・進行性で、がん化学療法施行後に増悪した非小細胞肺がん」に承認され、2013年6月14日に「EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発・進行性で、がん化学療法未治療の非小細胞肺がん」に承認された第1 ...
【トライアル図鑑】EURTAC(EGFR陽性肺がん)
【試験名】 EURTAC(Phase 3)〔NCT00446225〕 【試験開始日】 2007年2月 【試験終了予定日】 2009年12月 【試験参加国】 フランス、イタリア、スペイン トライアルの詳細を見る このトライアルが科学的根拠となっているレジメンを見る ...
【トライアル図鑑】OPTIMAL(EGFR陽性肺がん)
【試験名】 OPTIMAL/CTONG-0802(Phase 3)〔NCT00874419〕 【試験開始日】 2008年8月 【試験終了予定日】 2010年7月 【試験参加国】 中国 トライアルの詳細を見る このトライアルが科学的根拠となっているレジメンを見る ...

 

 

2011年

イレッサ:EGFR遺伝子変異陽性の進行・再発非小細胞肺がん

PS2の場合、「EGFR-TKI単剤治療」が強く推奨されている。PS3-4の場合、「イレッサ単剤治療」が強く推奨されている。

【レジメン図鑑】イレッサ(EGFR陽性肺がん)
「イレッサ(一般名=ゲフィチニブ)」は、2002年7月「手術不能又は再発非小細胞肺癌」に承認されたが、2004年、イレッサ投与により抗腫瘍効果が得られた非小細胞肺がん症例において、腫瘍組織の遺伝子を解析したところEGFRのチロシンキナーゼ部位に遺伝子変異が認められ、組織型では腺が ...
【PS不良EGFR陽性肺がん:一次治療】イレッサ
PS不良のEGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がんがと診断された30名(PS3〜4が22名)が「イレッサ」治療を受けた結果、66%の人が治療に奏効した。 【発表】 2009年3月20日 【試験名】 Phase 2 【原著】 J Clin Oncol. 2009 ;27:1394 ...