1. ドセタキセル単剤治療
「ドセタキセル」は、1996年10月、非小細胞肺がんおよび乳がんに対して承認され、1997年6月に「タキソテール」として発売された。その後、「ドセタキセル75mg/㎡」の用量の有効性および安全性が医学薬学上公知である判断され、2010年11月、非小細胞肺がんを含む5癌種に対する用法および用量の変更が承認された。
「ドセタキセル単剤療法」は、PS 0-2の非小細胞肺がんに対する二次治療以降に推奨されている治療レジメンの1つである。
2. ドセタキセル以外の単剤治療
非小細胞肺がんに対して「S-1」が2004年12月に、「ペメトレキセド」が2009年5月に、「アブラキサン」が2013年2月に承認された。
「ペメトレキセド単剤療法」、「S-1単剤療法」、「アブラキサン単剤療法」は、PS 0-2の非小細胞肺がんに対する二次治療以降に推奨されている治療レジメンの1つである。
3. ドセタキセル+サイラムザ併用療法
「サイラムザ」は、2016年6月に「切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」を適応症として「ドセタキセル」との併用療法として承認された抗VEGFR-2 モノクローナル抗体。
「ドセタキセル+サイラムザ」は、PS 0-1の非小細胞肺がんに対する二次治療以降に行うよう提案することを推奨されている治療レジメンの1つである。ただし、75歳以上、PS2以上の人には行わないよう提案するとされている治療である。
4. 「ドセタキセル+サイラムザ」以外の併用療法
「ドセタキセル」を含む他の併用療法、「パクリタキセル+アバスチン」併用療法は、「ドセタキセル単剤治療」を上回る生存期間を示せていない。
5. 国内で現在開発中の治療
【肺がん:二次治療(OS、PFS)】「ダトポタマブ デルクステカン」vs「ドセタキセル」
TROPION-LUNG01(JCO) 進行または転移性の非小細胞肺がんと診断され、何らかの治療中に病勢が進行した人が次の治療を考える場合、「ダトポタマブ デルクステカン」治療を選択することで「ドセタキセル」治療を選択した場合を上回る無増 ...
【肺がん:二次治療(OS)】「セラーラセルチブ+イミフィンジ」vs「ドセタキセル」
LATIFY 進行または転移性の非小細胞肺がんと診断され、「抗PD-(L)1抗体+プラチナ製剤を含む化学療法」加療後に進行がみられた人が次の治療を考える場合、「ATR阻害薬 セラーラセルチブ+イミフィンジ」治療を選択す ...
【肺がん:二次治療(OS)】「ドスタルリマブ+コボリマブ+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」
COSTAR Lung 進行非小細胞肺がんと診断され、「抗PD-(L)1抗体+プラチナ製剤を含む化学療法」加療後に進行がみられた人が次の治療を考える場合、「ドセタキセル」治療に「ドスタルリマブ±コボリマブ」の上乗せを選択するこ ...
【c-Met過剰発現肺がん:二次治療(OS、PFS)】「テリソツズマブ ベドチン」vs「ドセタキセル」
M18-868 c-Met過剰発現、EGFR野生型の進行または転移性の非小細胞肺がんと診断され、何らかの治療を受けたことがある人が次の治療を考える場合、「テリソツズマブ ベドチン」治療を選択することで「ドセタキセル」治療 ...
【肺がん:二次治療(OS)】「シグボタツグ ベドチン」vs「ドセタキセル」
Be6A Lung-01 進行非小細胞肺がんと診断され、何らかの治療を受けたことがある人が次の治療を考える場合、「シグボタツグ ベドチン」治療を選択することで「ドセタキセル」治療を選択した場合を上回る生存期間が期待できるか検証 ...
【肺がん:二次治療(OS、PFS)】「キイトルーダ+レンビマ」vs「ドセタキセル」
LEAP-008 転移性非小細胞肺がんと診断され、「抗PD-(L)1抗体+プラチナ製剤を含む化学療法」加療後に病勢が進行した人が次の治療を考える場合、「キイトルーダ+レンビマ」治療を選択しても「ドセタキセル」治療を選択した場 ...
【CEACAM5陽性肺がん:二次治療(OS、PFS)】「ツサミタマブ ラブタンシン」vs「ドセタキセル」
CARMEN-LC03 CEACAM5陽性の転移性非小細胞肺がんと診断され、何らかの治療を受けたことがある人が次の治療を考える場合、「ツサミタマブ ラブタンシン」治療を選択することで「ドセタキセル」治療を選択した場合を上回る無増 ...
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