【急性骨髄性白血病:一次治療(EFS)】「ビダーザ+ベネクレクスタ」vs「強力化学療法」

PARADIGM(NEJM)                        

急性骨髄性白血病と診断された人が初めての治療を考える場合、「ベネクレクスタ+ビダーザ」治療を選択することで「強力な寛解導入化学療法(イダルビシンまたはダウノルビシン+シタラビン)」を選択した場合を上回る無イベント生存期間が期待できる。

新たな一次治療オプションの確立

強力な寛解導入化学療法の適応となるfit患者であっても、非良好リスク(FLT3野生型、CBF陰性、若年NPM1野生型)の未治療急性骨髄性白血病において、「ベネクレクスタ+ビダーザ」治療は強力な導入化学療法に代わる、あるいはそれを凌駕する標準治療となり得ることを強固に支持している。

安全性とQOLの飛躍的向上

重篤な有害事象(グレード3以上の感染症や出血など)を大幅に減らし、何より30日および60日時点での「早期死亡率0%」を達成したことは、治療強度の低い低強度レジメンが持つ安全上の強みを実証した。

医療資源(入院負荷)の劇的な削減

無作為化後の最初の30日間における平均入院日数が、「強力な寛解導入化学療法」を受けた人が27.3日であったのに対して、「ベネクレクスタ+ビダーザ」治療を受けた人では12.5日と半数以下に減少した。また、「強力な寛解導入化学療法」を受けた人では10%がICU管理を必要としたのに対し、「ベネクレクスタ+ビダーザ」治療を受けた人では0%であった。これにより、患者自身の身体的・精神的負担の軽減に加え、医療機関のベッド占有率やリソースの効率化にも極めて大きな恩恵をもたらす。

移植への優れたブリッジング能力

「ベネクレクスタ+ビダーザ」治療を受けた非良好リスク患者の60%が安全に造血幹細胞移植へと移行できており、移植に向けた前治療としても極めて高い適性を有することが明らかになった。

【発表】

2026年9月3日

【試験名】

PARADIGM(Phase 2)〔NCT04801797〕

【試験参加国】

米国

【原著】

N Engl J Med 2026;395:845-858.  [PubMed: 42685316]

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