PEACE-1(Lancet)
de novoの転移を有し、低腫瘍量のホルモン感受性前立腺がんと診断された男性が初めての治療を考える場合、「標準治療+ザイティガ+プレドニゾン」治療に「放射線療法」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。ただ、「標準治療±ザイティガ」治療に放射線療法の上乗せを選択しても生存期間の延長は期待しにくい。
本試験の結果のまとめ
1. 無増悪生存期間(低腫瘍量)
- 標準治療+放射線治療(vs 標準治療) HR 1.08(99.9%CI 0.65-1.80) p=0.61
- 標準治療+ザイティガ+放射線治療(vs 標準治療) HR 0.50(99.9%CI 0.28-0.88) p<0.001
- 標準治療+ザイティガ+放射線治療(vs 標準治療+ザイティガ) HR 0.65(99.9%CI 0.36-1.19) p=0.019
2. 無増悪生存期間(全集団)
- 標準治療+放射線治療(vs 標準治療) HR0.98(99.9%CI 0.72-1.34) p=0.85
- 標準治療+ザイティガ+放射線治療(vs 標準治療) HR 0.52(99.9%CI 0.37-0.72) p<0.001
- 標準治療+ザイティガ+放射線治療(vs 標準治療+ザイティガ) HR 0.84(99.9%CI 0.59-1.20) p=0.11
3. 生存期間(低腫瘍量)
4. 生存期間(全集団)
【発表】
2024年11月23日
【試験名】
PEACE-1(Phase 3)〔NCT01957436〕
【試験参加国】
ベルギー、フランス、アイルランド、イタリア、ルーマニア、スペイン、スイス
【原著】
Lancet 2024; 404: 2065-76. [PubMed: 39580202]
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