現在、日本を含む国際共同Phase 3試験が進行中、承認申請中の小細胞肺がん治療についてまとめた。
1. 限局型小細胞肺がん

【限局型小細胞肺がん:維持療法(PFS)】「イムデトラ」vs「経過観察」
DeLLphi-306 限局型小細胞肺がんと診断され、化学放射線療法を完了し、病勢の進行が認められなかった人が次の治療を考える場合、「DLL3標的BiTE抗体イムデトラによる維持療法」を選択することで無増悪生存期間が延長される ...

【限局型小細胞肺がん:維持療法】「化学放射線療法→ティフセマリマブ +トリパリマブ」vs「化学放射線療法」
限局型小細胞肺がんと診断され、化学放射線療法後に病勢進行を認めなかった人が維持療法を考える場合、「抗PD-1抗体(トリパリマブ)」治療または「トリパリマブ+ティフセマリマブ」治療を選択することで生存期間、無増悪生存期間の延長が期待できるか現在、検証中である。 【試験開始日】 20 ...
2. 進展型小細胞肺がん
2.1 一次治療

【小細胞肺がん:維持療法(OS)】「イムデトラ+イミフィンジ」vs「イミフィンジ」
DeLLphi-305 進展型小細胞肺がんと診断され、「化学療法+イミフィンジ」治療を完了し、病勢の進行が認められなかった人が次の治療を考える場合、「イミフィンジによる維持療法」に「イムデトラ」の上乗せを選択することで生存期間 ...
2.2 二次治療

【明日のレジメン図鑑】イムデトラ(小細胞肺がん)
「イムデトラ(一般名:タルラタマブ)」治療は、「がん化学療法後に増悪した小細胞肺がん」に対して、2024年5月15日に承認申請されたDLL3標的BiTE抗体。同年12月27日、承認された。 この承認は、Phase 2試験『DeLLphi-301試験』の結果に基づく。 【承認日】 ...

【小細胞肺がん:二次治療(OS)】「ルルビネクテジン+イリノテカン」vs「トポテカン」
LAGOON 小細胞肺がんと診断され、プラチナ製剤を含む一次治療後に病勢進行を認めた人が次の治療を考える場合、「ルルビネクテジン」治療または「ルルビネクテジン+イリノテカン」治療を選択した場合、「トポテカン」治療を選択した ...

【小細胞肺がん:二次治療(OS)】「イフィナタマブ デルクステカン」vs「化学療法」
IDeate-Lung02 小細胞肺がんと診断され、プラチナ製剤併用療法を含む1ライン以上の前治療歴を有する人が次の治療を考える場合、「イフィナタマブ デルクステカン」を選択することで「化学療法(アムルビシン、トポテカン、ルルビ ...

【小細胞肺がん:二次治療(OS)】「イムデトラ」vs「化学療法」
DeLLphi-304 小細胞肺がんと診断され、プラチナ製剤をベースとした一次化学療法後に再発した人が次の治療を考える場合、「DLL3標的BiTE抗体イムデトラ」治療を選択することで「化学療法(ルルビネクテジン、トポテカン、ア ...