【多発性骨髄腫:二次治療(ORR)】「ダラキューロ+VRd」

PLEIADES(Br J Haematol)                   

多発性骨髄腫と診断され、移植の適応でない67名が「ダラキューロ+VMP」治療を受けた結果、89.6%の人が治療に奏効した。

多発性骨髄腫と診断され、移植適応の67名が「ダラキューロ+VRd」治療を受けた結果、71.6%の人がVGPR(very good partial response)以上であった。

多発性骨髄腫と診断され、何らかの治療を受けたことがある65名が「ダラキューロ+Rd」治療を受けた結果、93.8%の人が治療に奏効した。

【発表】

2020年7月30日

【試験名】

PLEIADES(Phase 2)〔NCT03412565

【試験参加国】

米国、ブラジル、チェコ、フランス、ドイツ、イスラエル、日本(金沢大学附属病院、松山赤十字病院、名古屋市立大学病院、日本赤十字社医療センター)、スペイン、英国

【原著】

Br J Haematol. 2021 ;192:869-878. [PubMed: 33216361]

【添付文書における表記】

多発性骨髄腫患者132例(日本人患者 4例を含む)を対象に、ボルテゾミブメルファラン及びプレドニゾロン又はprednisoneとの併用療法(MPB 療法)に本剤を上乗せした本剤/MPB療法、並びにレナリドミド及びデキサメタゾンの併用療法(Ld療法)に本剤を上乗せした本剤/Ld療法の有効性及び安全性を検討する非盲検非対照試験を実施した。中央判定による奏効率は、本剤/MPB 群では88.1%(90%信頼区間:79.5~93.9%)(59/67例)、本剤/Ld群では 90.8%(90%信頼区間:82.6~95.9%)(59/65 例)であった。

注1)本剤の用法及び用量:本剤/MPB 群では、1~9サイクルまでは42日間を1サイクル、10サイクル以降は28日間を1サイクルとし、ダラツムマブとして1回1,800mg(ボルヒアルロニダーゼ アルファ30,000単位を含む)を、1週間間隔(1~6 週目)、3週間間隔(7~54週目)及び4週間間隔(55週目以降)で皮下投与した。本剤/Ld療法では、28日間を1サイクルとし、ダラツムマブとして1回1,800mg(ボルヒアルロニダーゼ アルファ 30,000単位を含む)を、1週間間隔(1~8週目)、2週間間隔(9~24週目)及び4週間間隔(25週目以降)で皮下投与した。

注2) ボルテゾミブの用法及び用量:21日間を1サイクルとし、1.3mg/m2を第 1~2サイクルでは週2回(1、4、8及び11日目)、第 3~18サイクルでは週1回(1及び8日目)皮下投与又は静脈内投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。

注3)メルファランの用法及び用量:42日間を1サイクルとし、9サイクルまで9mg/m2を 1、2、3 及び4日目に経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。

注4)プレドニゾロン又はprednisoneの用法及び用量:42日間を1サイクルとし、9サイクルまで 60mg/m2を 1、2、3及び4日目に経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。

注5) レナリドミドの用法及び用量:28日間を1サイクルとし、CrCL>60mL/minの被験者には25mgを、CrCL 30~60mL/minの被験者には10mgを1日1回、21日間経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。

注6)デキサメタゾンの用法及び用量:28日間を1サイクルとし、40mgを1、8、15及び22日目に静脈内又は経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。

:国内未承認

本剤が投与された安全性評価対象例132例中93例(70.5%)に副作用が認められた。主な副作用は、Infusion reaction 33例(25.0%)、好中球減少33例(25.0%)、血小板減少32例(24.2%)、発熱23例(17.4%)、リンパ球減少19例(14.4%)等であった。