POLARIX(NEJM)
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断された人が初めての治療を考える場合、「ポライビー+リツキサン+CHP(シクロホスファミド+ドキソルビシン+プレドニゾロン)」療法を選択することで、「R-CHOP(リツキサン+CHOP(シクロホスファミド+ドキソルビシン+ビンクリスチン+プレドニゾロン)」療法を上回る2年無増悪生存率が期待できる。2年生存率に両治療間に差はなかった。
本試験の結果に基づいて、2021年12月10日、「ポライビー」について未治療のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫への適応拡大申請が行われ、2022年8月24日、承認された。
【発表】
2021年12月14日
【試験名】
POLARIX(Phase 3)〔NCT03274492〕
【試験参加国】
米国、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、チェコ、フランス、ドイツ、香港、イタリア、日本(愛知県がんセンター、千葉大学医学部附属病院、千葉県がんセンター、国立がん研究センター東病院、九州がんセンター、九州大学病院、広島大学医学部附属病院、北海道大学病院、神戸市立医療センター中央市民病院、東海大学医学部附属病院、熊本大学病院、京都府立医科大学附属病院、東北大学病院、大阪市立大学医学部附属病院、近畿大学病院、自治医科大学附属病院、国立がん研究センター中央病院、がん研有明病院)、韓国、ニュージーランド、ポーランド、ロシア、スペイン、スイス、台湾、トルコ、ウクライナ、英国
【原著】
N Engl J Med. 2022 ;386:351-363. [PubMed: 34904799]
【さらに詳しく】
- 未治療のびまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫に対するポラツズマブ ベドチン〔NEJM日本語アブストラクト〕
- DLBCLへのpola-R-CHP療法vs. R-CHOP療法/NEJM〔ケアネット〕
- びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の1次治療でポラツズマブ ベドチンとR-CHPの併用は標準療法よりPFSを延長【ASH 2021】〔日経メディカル〕
- ポラツズマブ ベドチンとリツキシマブ-化学療法(R-CHP)の併用が未治療のDLBCLのPFSを有意に延長〔日経メディカル〕
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