【HR陽性乳がん:術後治療】「内分泌療法」vs「内分泌療法+全乳房照射」

PRIME II(NEJM)                         

低リスクのHR陽性乳がんと診断された65歳以上の女性が手術後の治療を考える場合、「内分泌療法+全乳房照射」治療から「全乳房照射」を省くことで、10年以内の再発リスクが高まるが、乳がんで亡くなることは少なく、10年生存率は同程度である。

10年累積遠隔転移率は「内分泌療法+全乳房照射」治療を受けた女性で1.6%、「内分泌療法」を受けた女性では3.0%であった。「内分泌療法+全乳房照射」治療を受けた女性の10年無病生存率は76.3%、「内分泌療法」を受けた女性では68.9%であった。一方、10年乳がん特異生存率は「内分泌療法+全乳房照射」治療を受けた女性で97.9%、「内分泌療法」を受けた女性では97.4%であった。

【発表】

2023年2月16日

【試験名】

PRIME II(Phase 3)

【試験参加国】

英国、ギリシャ、オーストラリア、セルビア

【原著】

N Engl J Med 2023; 388:585-594. [PubMed: 36791159]

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