【膵神経内分泌腫瘍(PFS)】「アフィニトール」vs「経過観察」

RADIANT-3(NEJM)                        

低悪性度または中悪性度の進行膵神経内分泌腫瘍と診断された人が治療を考える場合、「アフィニトール」治療を選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。

アフィニトール」治療の治療関連有害事象のほとんどはグレード 1 または 2 である。その主なものは、口内炎(64%vs 17%)、発疹(49% vs 10%)、下痢(34%vs 10%)、倦怠感(31% vs 14%)、感染症(主に上気道感染、23% vs 6%)である。「アフィニトール」治療を選択することでグレード3または4の有害事象を高頻度に経験する。その主なものは、貧血(6% vs 0%)、高血糖(5% vs 2%)である。

本試験の結果に基づいて、2011年12月22日、「アフィニトール」の適応として「膵神経内分泌腫瘍」が追加承認された。

【発表】

2011年2月10月

【試験名】

RADIANT-3(Phase 3)〔NCT00510068

【試験参加国】

米国、ベルギー、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、ギリシア、イタリア、日本、韓国、オランダ、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、タイ、英国

【原著】

N Engl J Med. 2011 ;364:514-23. [PubMed: 21306238]

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