
RADIANT-4 (Lancet)
肺または消化管原発の高分化型神経内分泌腫瘍と診断された人が治療を考える場合、「アフィニトール」治療を選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。
主なグレード3または4の有害事象は、口内炎(9% vs. 0%)、下痢(7% vs. 2%)、感染症(7% vs. 0%)、貧血(4% vs. 1%)、倦怠感(3% vs. 1%)、高血糖(3% vs. 0%)。
本試験の結果に基づいて、2015年9月18日、「アフィニトール」は消化管または肺を原発部位とする神経内分泌腫瘍の効能を追加する承認が申請され、2016年8月26日に承認された。これによって効能・効果の一つである「膵神経内分泌腫瘍」が「神経内分泌腫瘍」に拡大した。
米国では、2016年2月26日、 消化管または肺原発の局所進行性、転移性または切除不能の高分化型進行性非機能性神経内分泌腫瘍の成人患者の治療として「アフィニトール」が承認されている。
【発表】
2015年12月17日
【試験名】
RADIANT-4 (Phase 3)〔NCT01524783〕
【原著】
Lancet. 2016;387:968-77. [PubMed:26703889]
【さらに詳しく】
- 肺/消化管の神経内分泌腫瘍へのエベロリムスの効果:RADIANT-4/Lancet〔ケアネット〕
- 消化管/肺原発の進行性非機能性神経内分泌腫瘍にエベロリムスが有効、PFSを大きく延長【ECC2015】〔日経メディカル〕
- エベロリムスが胃腸と肺の進行非機能性神経内分泌腫瘍のPFSをプラセボよりも有意に延長〔日経メディカル〕
- エベロリムスは消化管または肺由来の神経内分泌腫瘍治療に有望〔海外がん医療情報リファレンス〕
- エベロリムスが、肺・消化管の進行性非機能性の神経内分泌腫瘍(NET)患者における無増悪生存期間を改善〔海外がん医療情報リファレンス〕
- エベロリムスは神経内分泌腫瘍患者に有効(RADIANT-4試験):ESMOアジア会議2015/欧州臨床腫瘍学会(ESMO)〔海外がん医療情報リファレンス〕
- 肺・消化管の進行非機能性神経内分泌腫瘍にエベロリムスは有効か?〔MEDLEY〕