
RAISE (Lancet Oncol)
遠隔転移を有する大腸がんと診断され、「FOLFOX+アバスチン」による一次治療加療後に病勢が進行た人が次の治療を考える場合、「FOLFIRI」治療に「サイラムザ」の上乗せを選択することで生存期間の延長が期待できる。
「サイラムザ」上乗せを選択した人の38%に重度の好中球減少症(vs 23%)、11%に重度の高血圧(vs 3%)、11%に重度の下痢(vs 10%)、12%に重度の疲労感(vs 8%)が現れた。
日本では、この試験結果に基づき、2015 年5月「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」の適応で製造販売承認申請を行い、2016年5月に承認された。
【発表】
2015年4月12日
【試験名】
RAISE (Phase 3) 〔NCT01183780〕
【原著】
Lancet Oncol. 2015;16:499-508. [PubMed: 25877855]
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