ここでは転移性結腸・直腸がんの治療の進歩の歴史をまとめいる。図の縦軸は「FOLFOX」または「FOLFIRI」に対する、増悪または死亡のリスク減少比を示している。
2025年
オプジーボ+ヤーボイ(MSI-H大腸がん)
「オプジーボ+ヤーボイ」治療は、「治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸がん」に対し、まもなく承認が見込まれる治療レジメン。2024年9月12日に承認申請されており、この申請は、Phase 3試験『CheckMate 8HW試験』の結果に基づいている。
「オプジーボ+ヤーボイ」治療は、2024年9月12日に「治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸がん」に対し、承認申請された治療レジメン。この承認申請は、Phase 3試験『CheckMate 8HW試験』の結果に基づく。 ...
CheckMate 8HW(NEJM) 遠隔転移を有するMSI-H/dMMR大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「オプジーボ+ヤーボイ」治療を選択することで、「化学療法」を選択した場合を上回る2年無増悪生存率が期待できる。 ...
2023年
FOLFOX+ベクティビックス(RAS野生型大腸がん:原発巣左側)
「FOLFOX+ベクティビックス」治療は、RAS(KRAS/NRAS)遺伝子野生型の大腸がんにのみ適応されているが、その中でも腫瘍占拠部位が左側(下行結腸、S状結腸、直腸)にある場合、「FOLFOX+アバスチン」治療より長い生存期間が得られることが示されており、推奨されている。
「FOLFOX+ベクティビックス」治療は、「KRAS遺伝子野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対して、2010年4月16日に承認された治療レジメン。RAS(KRAS/NRAS)遺伝子野生型かつBRAF遺伝子野生型の切除不能進行・再発大腸がんの治療において推奨されて ...
【試験名】 PARADIGM(Phase 3)〔NCT02394795/jRCTs031180246〕 【試験開始日】 2015年4月1日 【試験終了予定日】 2023年2月28日 【試験参加国】 日本 トライアルの詳細を見る ...
2021年
キイトルーダ(MSI-H大腸がん)
「キイトルーダ」単剤治療は、「治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌」に対して、2021年8月25日に承認された治療レジメンであり、ミスマッチ修復機能欠損例(Mismatch repair deficient[dMMR]/Highfrequency Microsatellite instability[MSI-H])にのみ適応される。
「キイトルーダ」単剤治療は、「治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌」に対して、2021年8月25日に承認された治療レジメン。MSI-Highを有する切除不能進行・再発大腸がんの治療において推奨されている。 「キイトルー ...
KEYNOTE-177(NEJM) MSI-HまたはdMMRの人が初めての治療を考える場合、「キイトルーダ」治療を選択することで、化学療法(5-FUを含むレジメン単独、またはアバスチンもしくはアービタックスと併用)を選択した場合を上回る ...
KEYNOTE-177(Lancet Oncol) MSI-HまたはdMMRの人が初めての治療を考える場合、「キイトルーダ」治療を選択することで、化学療法(5-FUを含むレジメン単独、またはアバスチンもしくはアービタックスと併用)を選択した場合 ...
KEYNOTE-177(Ann Oncol) MSI-HまたはdMMR大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「キイトルーダ」治療を選択することで、化学療法(5-FUを含むレジメン単独、またはアバスチンもしくはアービタックスと併用 ...
2014年
FOLFOXIRI+アバスチン
「FOLFOXIRI+アバスチン」治療は、切除不能進行・再発大腸がんの一次治療において推奨されているレジメンの1つ。
「FOLFOXIRI+アバスチン」治療は、切除不能進行・再発大腸がんの一次治療において推奨されているレジメンの1つ。 【さらに詳しく】 レジメン講座 FOLFOXIRI±Bevacizumab〔消化器癌治療の広場〕 このレジメンの主なトライアルを見る ...
TRIBE(NEJM) 大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOXIRI+アバスチン」治療を選択することで、「FOLFIRI+アバスチン」治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間の延長が期待できる。 「FO ...
TRIBE(Lancet Oncol) 転移性大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFIRI+アバスチン」治療に「オキサリプラチン」の上乗せを選択することで無増悪生存期間だけでなく、生存期間の延長も期待できる。 【発 ...
2013年
SOX+アバスチン
「SOX(S-1+オキサリプラチン)+アバスチン」治療は、切除不能進行・再発大腸がんの一次治療において推奨されているレジメンの1つ。
「SOX(S-1+オキサリプラチン)+アバスチン」治療は、切除不能進行・再発大腸がんの一次治療において推奨されているレジメンの1つ。 このレジメンの主なトライアルを見る ...
SOFT(Lancet Oncol) 遠隔転移を有する大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「SOX(S-1+オキサリプラチン)+アバスチン」治療を選択しても「FOLFOX+アバスチン」治療を選択した場合に劣らない無増悪生 ...
2010年
FOLFOX+ベクティビックス(RAS野生型大腸がん)
「FOLFOX+ベクティビックス」治療は、「KRAS遺伝子野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対して、2010年4月16日に承認された治療レジメン。RAS(KRAS/NRAS)遺伝子野生型の大腸がんにのみ適応されている。
「FOLFOX+ベクティビックス」治療は、「KRAS遺伝子野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対して、2010年4月16日に承認された治療レジメン。RAS(KRAS/NRAS)遺伝子野生型かつBRAF遺伝子野生型の切除不能進行・再発大腸がんの治療において推奨されて ...
【試験名】 PRIME(Phase 3)〔NCT00364013〕 【試験開始日】 2006年8月1日 【試験参加国】 アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、コスタリカ、チェコ、エストニア、フランス、ハンガリー、イタリア、ラトビア、メキシコ、ポーランド、 ...
【試験名】 PARADIGM(Phase 3)〔NCT02394795/jRCTs031180246〕 【試験開始日】 2015年4月1日 【試験終了予定日】 2023年2月28日 【試験参加国】 日本 トライアルの詳細を見る ...
2009年
CAPOX+アバスチン
「CAPOX+アバスチン」レジメンは、2009年9月18日に「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対して承認された治療レジメンであり、切除不能進行・再発大腸がんの一次治療において推奨されているレジメンの1つ。
「CAPOX+アバスチン」レジメンは、2009年9月18日に「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対して承認された治療レジメンであり、切除不能進行・再発大腸がんの一次治療において推奨されているレジメンの1つ。 【承認日】 2009年9月18日 【効能及び効果】 治癒切除不 ...
NO16966(Br J Cancer) 転移性大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX+アバスチン」または「CAPOX+アバスチン」を選択しても同程度の生存期間が期待できる。 【発表】 2011年6月14日 【 ...
TREE-2(JCO) 遠隔転移を有する大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX+アバスチン」治療を選択することで26.1ヵ月ほどの生存期間が期待できる。 【発表】 2008年7月20日 【試験名】 T ...
CAPOX
「CAPOX」レジメンは、2009年9月18日に「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対して承認された治療レジメンであり、推奨されているレジメンである。
「CAPOX」レジメンは、2009年9月18日に「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対して承認された治療レジメンであり、推奨されているレジメンである。 一次治療における「CAPOX」レジメンの主な副作用は、下痢(63.2%)、悪心(60.3%)、嘔吐(40.0%)、錯感 ...
NO16966(Br J Cancer) 転移性大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX+アバスチン」または「CAPOX+アバスチン」を選択しても同程度の生存期間が期待できる。 【発表】 2011年6月14日 【 ...
NO16967(Ann Oncol) 遠隔転移を有する大腸がんと診断され、一次治療においてイリノテカンを含む化学療法を受けたことがある人が二次治療を考える場合、「CAPOX(カペシタビン+オキサリプラチン)」治療を選択しても「FOLF ...
2008年
FOLFIRI+アービタックス(RAS野生型大腸がん)
「FOLFIRI+アービタックス」治療は、「RAS遺伝子野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対して、2008年7月16日に承認された治療レジメン。RAS(KRAS/NRAS)遺伝子野生型かつBRAF遺伝子野生型の切除不能進行・再発大腸がんの治療において推奨されているレジメンの1つ。
「FOLFIRI+アービタックス」治療は、「RAS遺伝子野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対して、2008年7月16日に承認された治療レジメン。RAS(KRAS/NRAS)遺伝子野生型かつBRAF遺伝子野生型の切除不能進行・再発大腸がんの治療において推奨されてい ...
CRYSTAL(NEJM) 遠隔転移を有する大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、KRAS野生型であった人では「FOLFIRI」治療に「アービタックス」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できるが、KRA ...
FIRE-3(Lancet Oncol) 遠隔転移を有するKRAS遺伝子変異野生型の大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFIRI+アービタックス」治療を選択しても「FOLFIRI+アバスチン」治療を上回る奏効率は期 ...
2007年
FOLFOX+アバスチン
「FOLFOX+アバスチン」治療は、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がんに対して、2007年4月18日に承認された治療レジメン。切除不能進行・再発大腸がんの一次治療において推奨されているレジメンの1つ。
「FOLFOX+アバスチン」治療は、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がんに対して、2007年4月18日に承認された治療レジメン。切除不能進行・再発大腸がんの一次治療において推奨されているレジメンの1つ。 「FOLFOX+アバスチン」の主な副作用は、悪心62%、下痢60%、好中 ...
NO16966(JCO) 遠隔転移を有する大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX(またはCAPOX)」治療に「アバスチン」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。 「化学療法+アバスチン ...
NO16966(Br J Cancer) 転移性大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX+アバスチン」または「CAPOX+アバスチン」を選択しても同程度の生存期間が期待できる。 【発表】 2011年6月14日 【 ...
E3200(JCO) 進行または転移性の結腸・直腸がんと診断され、イリノテカンおよび5-FUを含む治療が無効となった人が次の治療を考える場合、「FOLFOX」治療に「アバスチン」の上乗せを選択することで、生存期間、無増悪生存期 ...
TREE-2(JCO) 遠隔転移を有する大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX+アバスチン」治療を選択することで26.1ヵ月ほどの生存期間が期待できる。 【発表】 2008年7月20日 【試験名】 T ...
FOLFIRI+アバスチン
「FOLFIRI+アバスチン」治療は、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がんに対して、2007年4月18日に承認された治療レジメン。切除不能進行・再発大腸がんの一次治療において推奨されているレジメンの1つ。
「FOLFIRI+アバスチン」治療は、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がんに対して、2007年4月18日に承認された治療レジメン。切除不能進行・再発大腸がんの一次治療において推奨されているレジメンの1つ。 【承認日】 2007年4月18日 【効能及び効果】 治癒切除不能な進行 ...
WJOG4407G(Ann Oncol) 遠隔転移を有する大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFIRI+アバスチン」治療を選択しても「mFOLFOX6+アバスチン」治療を選択した場合に劣らない無増悪生存期間が期待でき ...
BICC-C(JCO) 遠隔転移を有する大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFIRI+アバスチン」治療を選択することで、「IFL+アバスチン」治療を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。 本試験は、試 ...
2000年
FOLFOX
「FOLFOX」レジメンは、2005年3月18日に「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対して承認された治療レジメンであり、推奨されているレジメンの1つ。 切除不能進行・再発大腸がんの一次治療における「FOLFOX」レジメンの主な有害事象は、貧血(81〜87%)、白血球減 ...
進行大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「5-FU+ロイコボリン」治療に「オキサリプラチン」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。 「オキサリプラチン」の上乗せによって増加するグレード3または4の有害事象は、好中球減少症、下痢、神経障害。試験では ...
遠隔転移を有する大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFOX」治療を選択することで、「IFL(イリノテカン+5-FU急速静注+ロイコボリン)」治療、「IROX(イリノテカン+オキサリプラチン)」治療を選択した場合に比べ、進行までの期間の延長が期待できる。 奏効 ...
FOLFIRI
「FOLFIRI」レジメンは、「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対し、化学療法と分子標的薬の併用が適応とならない場合におけるレジメンの1つ。 このレジメンの主なトライアルを見る ...
遠隔転移を有する大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「5-FU+ロイコボリン」治療に「イリノテカン」の上乗せを選択することで、生存期間の延長が期待できる。 「5-FU+ロイコボリン」治療を受けた人の奏効率が22%であったの対し、「FOLFIRI」治療の奏効率は35% ...
GERCOR(JCO) 進行大腸がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「FOLFIRI治療を先行し、進行後にFOLFOX治療」を選択した場合、 「FOLFOX治療を先行し、進行後にFOLFIRI治療」を選択した場合と同程 ...
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