治癒切除不能な進行胃がんと診断された人が初めての治療を考える場合、化学療法(S-1+シスプラチン)の前に「腫瘍減量手術」を選択しても生存期間の延長は期待しにくい。
「腫瘍減量手術」を選択した人はグレード3または4の治療関連有害事象を経験するリスクが高くなる。白血球減少(18% vs 3%)、食欲不振(29% vs 12%)、悪心(15% vs 5%)、低ナトリウム血症(9% vs 5%)。
本試験を受け、2018年1月に改訂された「胃癌治療ガイドライン(第5版)」において、「非治癒因子を有する進行胃がんに対して予後の改善を目指す減量手術としての胃切除を行わないことを強く推奨する」と変更された。
【発表】
2016年1月25日
【試験名】
REGATTA/JCOG0705/KGCA01 (Phase 3)〔UMIN000001012〕
【試験実施国】
日本、韓国
【原著】
Lancet Oncol. 2016 ;17:309-18. [PubMed: 26822397]
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