肺がんレジメン21

肺がんのために入院した人はどのような治療が行われていたのだろうか。2021年度の中央社会保険医療協議会(厚生労働省)「DPC導入の影響評価に関する調査(化学療法のレジメン)」よりまとめてみた。

1位 カルボプラチン+エトポシド

患者数:13,177名(8.3%) 平均入院日数:11.9日

【レジメン図鑑】カルボプラチン+エトポシド(小細胞肺がん)
「カルボプラチン+エトポシド」併用療法は、「PS 0-2,71歳以上の進展型小細胞肺がん」に対してシスプラチンの一括投与が困難な場合に推奨されているレジメンである。また「PS 3」の進展型小細胞肺がんに対しても行うよう提案するとされているレジメンである。 2021年度の中央社会保 ...
【小細胞肺がん:一次治療(OS)】「カルボプラチン+エトポシド」vs「シスプラチン+エトポシド」
JCOG 9702(Br J Cancer)                     70歳以上でPSが0-2または70歳未満でPSが3の小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「カルボプラチン+エトポシド」併用療法も「シスプラチン+エトポシド」併用療法も選択できる ...

 

2位 アムルビシン

患者数:10,756名(6.8%) 平均入院日数:9.3日

 

3位 シスプラチン+ビノレルビン

患者数:7,262名(4.6%) 平均入院日数:11.9日

【レジメン図鑑】ビノレルビン+シスプラチン(II-IIIA期肺がん:術後治療)
「ビノレルビン」は、1999 年3月12日に非小細胞肺癌に対する効能又は効果が承認されたビンアルカロイド製剤である。 「ビノレルビン+シスプラチン」併用療法は、Ⅱ-ⅢA期非小細胞肺がんにおける術後補助療法として推奨されているレジメンの一つであり、2021年度の中央社会保険医療協議 ...
【トライアル図鑑】JBR-10(肺がん:術後治療)
【試験名】 JBR-10(Phase 3) トライアルの詳細を見る このトライアルが科学的根拠となっているレジメンを見る ...
【トライアル図鑑】JIPANG(肺がん:術後治療)
【試験名】 JIPANG(Phase 3)〔jRCT041180023〕 【試験開始日】 2012年1月1日 【試験終了予定日】 2022年12月31日 トライアルの詳細を見る このトライアルが科学的根拠となっているレジメンを見る ...
【肺がん:術後治療(OS)】「ビノレルビン+シスプラチン」vs「経過観察」
ANITA(Lancet Oncol)                       IB-IIIA期非小細胞肺がんと診断された人が手術の後の治療を考える場合、「ビノレルビン+シスプラチン」による術後補助化学療法を選択することで、生存期間の延長が期待できる。 主な有害事象は、好中球 ...

 

4位 カルボプラチン+パクリタキセル

患者数:6,915名(4.2%) 平均入院日数:23.3日

【レジメン図鑑】カルボプラチン+パクリタキセル(PS 2肺がん:一次治療)
「カルボプラチン+パクリタキセル」併用療法は、PS 2のIV期非小細胞肺がんの一次治療として推奨されているレジメンの一つであり、2021年度の中央社会保険医療協議会(厚生労働省)「DPC導入の影響評価に関する調査(化学療法のレジメン)」によると、6,915名(4.4%)の入院患者 ...
【肺がん:一次治療(OS)】「カルボプラチン+パクリタキセル」vs「パクリタキセル」
CALGB9730(JCO)                         Ⅲ-Ⅳ期非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、PS 0-1の人では「パクリタキセル」治療に「カルボプラチン」の上乗せを選択しても生存期間の延長は期待しにくいが、PS 2の人では「カルボ ...
【PS2肺がん:一次治療(OS)】「カルボプラチン+パクリタキセル」vs「シスプラチン+ゲムシタビン」
ECOG 1599(Phase 2)                       PS 2の進行非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「シスプラチン+ゲムシタビン」治療または「カルボプラチン+パクリタキセル」治療のいずれも選択することができる。 「カルボプラチン ...

 

5位 タグリッソ

患者数:6,627名(4.2%) 平均入院日数:16.3日

【レジメン図鑑】タグリッソ(EGFR陽性肺がん:術後治療)
「タグリッソ(一般名=オシメルチニブ)」は、2016年3月28日、「EGFRチロシンキナーゼ阻害薬に抵抗性のEGFR T790M変異陽性の手術不能または再発非小細胞肺がん」、2018年8月21日には「EGFR遺伝子変異陽性の手術不能または再発非小細胞肺がん」に対して承認された後、 ...
【トライアル図鑑】ADAURA(EGFR陽性肺がん:術後治療)
【試験名】 ADAURA(Phase 3)〔NCT02511106/jRCT2080223253〕 【試験開始日】 2016年6月6日 【試験終了予定日】 2023年3月31日 【試験参加国】 日本(順天堂大学医学部附属順天堂医院、九州大学病院、関西医科大学附属病院、広島市立広島 ...

 

【レジメン図鑑】タグリッソ(EGFR陽性肺がん:一次治療)
「タグリッソ(一般名=オシメルチニブ)」は、2016年3月28日、「EGFRチロシンキナーゼ阻害薬に抵抗性のEGFR T790M変異陽性の手術不能または再発非小細胞肺がん」に対して承認された後、2018年8月21日には「EGFR遺伝子変異陽性の手術不能または再発非小細胞肺がん」の ...
【トライアル図鑑】FLAURA(EGFR陽性肺がん:一次治療)
【試験名】 FLAURA(Phase 3)〔NCT03052608/jRCT2080223463〕 【試験開始日】 2014年10月1日 【試験終了予定日】 2020年6月30日 【試験参加国】 日本(国立がん研究センター中央病院、九州大学病院、関西医科大学附属病院、金沢大学附属 ...
【EGFR陽性肺がん:一次治療(PFS)】「タグリッソ」vs「イレッサ」
FLAURA China(Target Oncol)                   切除不能なEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「タグリッソ」単独治療を選択することで「イレッサ」単独治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待で ...

 

【レジメン図鑑】タグリッソ(EGFR陽性肺がん:二次治療)
「タグリッソ」(一般名=オシメルチニブ)は「イレッサ」などの投与で薬剤耐性が生じた非小細胞肺がんの治療薬として開発された第3世代EGFR-TKIである。「AURA試験」の結果に基づいて、2015年7月には、日本肺癌学会と患者団体が早期承認を求める要望書を厚生労働省に提出された。 ...
【トライアル図鑑】AURA3(EGFR陽性肺がん:二次治療)
【試験名】 AURA3(Phase 3)〔NCT02151981/jRCT2080222601〕 【試験開始日】 2014年8月4日 【試験終了予定日】 2016年4月15日 【試験参加国】 日本(兵庫県立がんセンター、順天堂大学医学部附属順天堂医院、九州大学病院、関西医科大学附 ...
【EGFR陽性肺がん:二次治療】タグリッソ
AURA(NEJM)                           EGFR-TKI治療を受けていたが病勢が進行した人でも、「タグリッソ」治療を受けることで腫瘍縮小効果が期待できる。特に、T790M陽性の人では61%に腫瘍縮小効果がみられた。 頻度が高い有害事象は、下痢、発 ...
【EGFR陽性肺がん:二次治療】タグリッソ
AURA2(Lancet Oncol)                      EGFR-TKIが無効となったが、T790-M変異陽性の人は、「タグリッソ」治療によって腫瘍の縮小が期待できる。試験では「タグリッソ」治療を受けた70%の人が奏効(3%は完全奏効)。 主なグレード3 ...

 

6位 キイトルーダ

患者数:6,060名(3.8%) 平均入院日数:10.4日

【レジメン図鑑】キイトルーダ(PD-L1陽性肺がん:一次治療)
「キイトルーダ(一般名=ペムブロリズマブ)」は、2016年12月19日、「PD-L1陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」に対して承認された抗PD-1抗体である。 「キイトルーダ単剤治療」は、「全身状態良好(PS 0-1)なPD-L1 TPS 50%以上の非小細胞肺がん」に ...
【トライアル図鑑】KEYNOTE-024(PD-L1強陽性肺がん:一次治療)
【試験名】 KEYNOTE-024(Phase 3)〔NCT02142738/jRCT2080222677〕 【試験開始日】 2014年10月3日 【試験終了予定日】 2017年10月1日 【試験参加国】 日本(がん研有明病院、兵庫県立がんセンター、神奈川県立循環器呼吸器病センタ ...
【トライアル図鑑】KEYNOTE-042(PD-L1陽性肺がん:一次治療)
【試験名】 KEYNOTE-042(Phase 3)〔NCT02220894/jRCT2080222825〕 【試験開始日】 2014年10月1日 【試験終了予定日】 2019年7月1日 【試験参加国】 日本、アルゼンチン、ブラジル、ブルガリア、カナダ、チリ、中国、チェコ、エスト ...
【トライアル図鑑】KEYNOTE-010(PD-L1陽性肺がん:二次治療)
【試験名】 KEYNOTE-010(Phase2/3)〔NCT01905657/jRCT2080222306〕 【試験開始日】 2013年8月1日 【試験終了予定日】 2020年1月1日 トライアルの詳細を見る このトライアルが科学的根拠となっているレジメンを見る ...

 

7位 テセントリク+エトポシド+カルボプラチン

患者数:5,185名(3.3%) 平均入院日数:11.8日

【レジメン図鑑】テセントリク+カルボプラチン+エトポシド(小細胞肺がん)
「テセントリク」は、2019年8月22日、「カルボプラチン+エトポシド」の併用療法として「療進展型小細胞肺がん」にも承認された抗PD-L1抗体である。 「テセントリク+カルボプラチン+エトポシド」治療は、PS 0-1の進展型小細胞肺がんの治療として行うよう推奨されているレジメンの ...
【トライアル図鑑】IMpower133(小細胞肺がん:一次治療)
【試験名】 IMpower133(Phase 3)〔NCT02763579/jRCT2080223248〕 【試験開始日】 2016年6月7日 【試験終了予定日】 2020年3月24日 【試験参加国】 日本(九州大学病院、姫路医療センター、神奈川県立循環器呼吸器病センター、京都府 ...

 

8位 キイトルーダ+カルボプラチン+ペメトレキセド

患者数:5,115名(3.2%) 平均入院日数:12.9日

【レジメン図鑑】キイトルーダ+カルボプラチン+ペメトレキセド(肺がん:一次治療)
「キイトルーダ(一般名=ペムブロリズマブ)」は、2016年12月19日、「PD-L1陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」に対して承認された後、2018年12月21日には「カルボプラチン+ペメトレキセド」との併用療法として「切除不能な進行・再発の非扁平上皮非小細胞肺がん」の ...
【トライアル図鑑】KEYNOTE-189(肺がん:一次治療)
【試験名】 KEYNOTE-189(Phase 3)〔NCT02578680/jRCT2080223366〕 【試験開始日】 2016年1月1日 【試験終了予定日】 2020年1月1日 【試験参加国】 日本(国立がん研究センター中央病院、関西医科大学附属病院、四国がんセンター、近 ...
【トライアル図鑑】KEYNOTE-189(PD-L1強陽性肺がん:一次治療)
【試験名】 KEYNOTE-189(Phase 3)〔NCT02578680/jRCT2080223366〕 【試験開始日】 2016年1月1日 【試験終了予定日】 2020年1月1日 【試験参加国】 日本(国立がん研究センター中央病院、関西医科大学附属病院、四国がんセンター、近 ...
【トライアル図鑑】KEYNOTE-189(PD-L1弱陽性肺がん:一次治療)
【試験名】 KEYNOTE-189(Phase 3)〔NCT02578680/jRCT2080223366〕 【試験開始日】 2016年1月1日 【試験終了予定日】 2020年1月1日 【試験参加国】 日本(国立がん研究センター中央病院、関西医科大学附属病院、四国がんセンター、近 ...
【トライアル図鑑】KEYNOTE-189(PD-L1陰性肺がん:一次治療)
【試験名】 KEYNOTE-189(Phase 3)〔NCT02578680/jRCT2080223366〕 【試験開始日】 2016年1月1日 【試験終了予定日】 2020年1月1日 【試験参加国】 日本(国立がん研究センター中央病院、関西医科大学附属病院、四国がんセンター、近 ...

 

9位 ドセタキセル+サイラムザ

患者数:4,899名(3.1%) 平均入院日数:11.5日

【レジメン図鑑】サイラムザ+ドセタキセル(EGFR陽性肺がん:二次治療)
「サイラムザ」は、「ドセタキセル」との併用療法として「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」について2016年6月20日に承認された。この承認は「サイラムザ+ドセタキセル」治療の有効性などを評価した国際Phase3試験『REVEL』、日本人を対象としたPhase2試験『JVCG試 ...
【トライアル図鑑】REVEL(肺がん:二次治療)
【試験名】 REVEL(Phase 3)〔NCT01168973〕 【試験開始日】 2010年12月 【試験終了予定日】 2016年8月 【試験参加国】 米国、アルゼンチン、オーストリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、インド、イスラエル、イタリア、韓国 ...
【肺がん:二次治療(PFS)】「サイラムザ+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」
JVCG(Lung Cancer)                        非小細胞肺がんと診断され、プラチナ製剤を含む化学療法後に病勢が進行したの人は、「ドセタキセル」治療に「サイラムザ」の上乗せを選択することで日本人においても外国人同様に有効性が期待できる。 「サイラム ...

 

10位 ドセタキセル

患者数:4,591名(2.9%) 平均入院日数:14.1日

【レジメン図鑑】ドセタキセル(肺がん:二次治療)
「ドセタキセル」は「非小細胞肺がん」の治療薬として1996年10月9日に承認されたタキサン系製剤。 「ドセタキセル単剤治療」は、PS 0-2のⅣ期非小細胞肺がんの二次治療以降で行うよう推奨されているレジメンの一つであり、2021年度の中央社会保険医療協議会(厚生労働省)「DPC導 ...
【肺がん:二次治療(OS)】「ドセタキセル」vs「支持療法」
TAX317(JCO)                           非小細胞肺がんと診断され、プラチナ製剤を含む化学療法が無効または奏効後に再発した人が次の治療を考える場合、「ドセタキセル」治療を選択することで、支持療法を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。 グレー ...
【肺がん:二次治療(1年OS)】「ドセタキセル」vs「ビノレルビン」
TAX320(JCO)                           進行非小細胞肺がんと診断され、た人が初めての治療を考える場合、プラチナ製剤を含む化学療法歴がある人が次の治療を考える場合、「ドセタキセル(75mg/㎡)」治療を選択することで、「ビノレルビン(またはイホス ...