肺がんレジメン21

肺がんのために入院した人はどのような治療が行われていたのだろうか。2021年度の中央社会保険医療協議会(厚生労働省)「DPC導入の影響評価に関する調査(化学療法のレジメン)」よりまとめてみた。

1位 カルボプラチン+エトポシド

患者数:13,177名(8.3%) 平均入院日数:11.9日

【小細胞肺がん:一次治療(OS)】「カルボプラチン+エトポシド」vs「シスプラチン+エトポシド」
70歳以上でPSが0-2または70歳未満でPSが3の人が初めての治療を考える場合、「カルボプラチン+エトポシド」併用療法も「シスプラチン+エトポシド」併用療法も選択できる。いずれの治療も5ヵ月前後の無増悪生存期間と10ヵ月前後の生存期間が期待できる。 「カルボプラチン+エトポシド ...
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2位 アムルビシン

患者数:10,756名(6.8%) 平均入院日数:9.3日

【小細胞肺がん:二次治療】「アムルビシン」vs「トポテカン」
既に何らかの治療を受けたことがある人が次の治療を考える場合、「アムルビシン」単独治療を選択することで「トポテカン」単独治療より高い奏効率が期待できる。 初回薬物療法が奏効し,かつ初回治療終了後から再発までの期間が長いSensitive relapse例における奏効率は53%(vs ...
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【小細胞肺がん:二次治療】「アムルビシン」vs「トポテカン」
プラチナ製剤を含む一次治療が有効であった人が二次無効後に次の治療を考える場合、「アムルビシン」単独治療を選択することで「トポテカン」単独治療より高い奏効率が期待できる。 無増悪生存期間は「アムルビシン」単独治療を受けた人で4.5ヵ月、「トポテカン」単独治療を受けた人で3.3ヵ月、 ...
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3位 シスプラチン+ビノレルビン

患者数:7,262名(4.6%) 平均入院日数:11.9日

【肺がん:術後治療(OS)】「ビノレルビン+シスプラチン」vs「経過観察」
IB-II期非小細胞肺がんと診断された人が手術の後、「ビノレルビン+シスプラチン」による術後補助化学療法を選択することで、生存期間の延長が期待できる。 主な有害事象は、好中球減少(88%)、倦怠感(81%)、悪心(80%)、食欲不振(55%)、嘔吐(48%)、神経障害(48%)、 ...
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【肺がん:術後治療(5年OS)】「ビノレルビン+シスプラチン」vs「経過観察」
IB-II期非小細胞肺がんと診断された人が手術の後「ビノレルビン+シスプラチン」による術後補助化学療法を選択することで、5年生存率の向上が期待できる。 ただし、術後化学補助療法の効果は、ステージⅡの人に限定され、ステージⅠbの人には効果が期待しにくい。 試験では、ステージⅡの人に ...
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【肺がん:一次治療】「イリノテカン+シスプラチン」vs「パクリタキセル+カルボプラチン」vs「ゲムシタビン+シスプラチン」vs「ビノレルビン+シスプラチン」
FACS(Ann Oncol)                         進行非小細胞肺がんと診断された人が初めての化学療法を考える場合、「イリノテカン+シスプラチン」治療を選択しても他のプラチナ製剤を含む化学療法に劣らない生存期間が期待できる。 「イリノテカン+シスプラチ ...
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4位 カルボプラチン+パクリタキセル

患者数:6,915名(4.2%) 平均入院日数:23.3日

【肺がん:一次治療】「イリノテカン+シスプラチン」vs「パクリタキセル+カルボプラチン」vs「ゲムシタビン+シスプラチン」vs「ビノレルビン+シスプラチン」
FACS(Ann Oncol)                         進行非小細胞肺がんと診断された人が初めての化学療法を考える場合、「イリノテカン+シスプラチン」治療を選択しても他のプラチナ製剤を含む化学療法に劣らない生存期間が期待できる。 「イリノテカン+シスプラチ ...
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【肺がん:一次治療】「ゲムシタビン+シスプラチン」vs「ドセタキセル+シスプラチン」vs「パクリタキセル+カルボプラチン」vs「パクリタキセル+シスプラチン」
初回のプラチナベースの化学療法を選ぶ際に、「ゲムシタビン+シスプラチン」、「ドセタキセル+シスプラチン」、「パクリタキセル+カルボプラチン」のどれを選んでも「パクリタキセル+シスプラチン」と生存期間において大差はない。試験では「パクリタキセル+シスプラチン」で7.8ヵ月、「ゲムシ ...
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【高齢者肺がん:一次治療】「カルボプラチン+パクリタキセル」vs「ビノレルビン」または「ゲムシタビン」
IFCT-0501(Lancet)                         70歳以上の人でも「カルボプラチン+パクリタキセル」治療の選択によって、「ビノレルビン」または「ゲムシタビン」による単独治療を上回る生存期間の延長が期待できる。 【発表】 2011年8月8日 【試 ...
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【肺がん(PS 2):一次治療】「カルボプラチン+パクリタキセル」vs「パクリタキセル」
CALGB9730(JCO)                         まだ化学療法を受けたことがない人では、「パクリタキセル」に「カルボプラチン」の追加併用を選択しても生存期間の延長は期待しにくいが、PS 2の人では「カルボプラチン+パクリタキセル」を選択することで、「パ ...
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5位 タグリッソ

患者数:6,627名(4.2%) 平均入院日数:16.3日

【EGFR陽性肺がん:術後治療(5年OS)】「タグリッソ」vs「経過観察」
ADAURA(NEJM)                         EGFR遺伝子変異を有するII-IIIA期非小細胞肺がんと診断された人が術後の治療を考える場合、「タグリッソを用いた3年間の補助療法」を選択することで、5年生存率の向上が期待できる。 【試験名】 ADAUR ...
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【EGFR陽性肺がん:術後治療(DFS)】「タグリッソ」vs「経過観察」
ADAURA(JCO)                           EGFR遺伝子変異を有するII-IIIA期非小細胞肺がんと診断された人が術後の治療を考える場合、「タグリッソを用いた3年間の補助療法」を選択することで、無病生存期間の延長が期待できる。 【試験名】 ADA ...
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【EGFR陽性肺がん:術後治療(2年DFS)】「タグリッソ+化学療法」vs「化学療法」
ADAURA(J Thorac Oncol)                      EGFR遺伝子変異非小細胞肺がんと診断され、手術を受けた人が術後補助療法を考える場合、「化学療法」に「タグリッソ」の上乗せを選択することで、2年後もがん病変がなく生活できる可能性が高まる。「化 ...
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【EGFR陽性肺がん:術後治療(2年DFS)】「タグリッソ」vs「経過観察」
ADAURA(NEJM)                          EGFR遺伝子変異陽性のII-IIIA期非小細胞肺がんと診断された人は、手術後に「タグリッソを用いた補助療法」を選択することで、2年後もがん病変がなく生活できる可能性が高まる。試験では「タグリッソを用いた ...
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【EGFR陽性肺がん:一次治療(OS)】「タグリッソ」vs「イレッサ」
FLAURA(NEJM)                          切除不能なEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「タグリッソ」単独治療を選択することで「イレッサ(またはタルセバ)」単独治療を選択した場合を上回る生存期間が期待でき ...
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【EGFR陽性肺がん(日本人):一次治療】「タグリッソ」vs「イレッサ」
日本人でも、EGFR陽性の人が初めての治療を考える場合、「タグリッソ」単独治療を選択することで「イレッサ」単独治療を選択した場合に比べ、無増悪生存期間の延長が期待できる。 「タグリッソ」単独治療を受けた人の75.4%(vs 76.4%)で腫瘍が縮小。「タグリッソ」単独治療を受け、 ...
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【EGFR陽性肺がん(東アジア人):一次治療】「タグリッソ」vs「イレッサ(またはタルセバ)」
東アジア人でも、EGFR陽性の人が初めての治療を考える場合、「タグリッソ」単独治療を選択することで「イレッサ(またはタルセバ)」単独治療を選択した場合に比べ、無増悪生存期間の延長が期待できる。 「タグリッソ」単独治療を受けた人の80%で腫瘍が縮小した(vs 75%)。 「タグリッ ...
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【EGFR陽性肺がん(脳転移あり):一次治療】「タグリッソ」vs「イレッサ(またはタルセバ)」
EGFR陽性の人で中枢神経に転移が認められた人が初めての治療を考える場合、「タグリッソ」単独治療を選択することで「イレッサ(またはタルセバ)」単独治療を選択した場合に比べ、中枢神経転移巣の無増悪生存期間の延長が期待できる。 【発表】 2018年8月28日 【試験名】 FLAURA ...
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【EGFR陽性肺がん:一次治療(PFS)】「タグリッソ」vs「イレッサ(またはタルセバ)」
FLAURA(NEJM)                          EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「タグリッソ」治療を選択することで「イレッサ(またはタルセバ)」治療を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できる。 「タ ...
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【EGFR陽性肺がん:二次治療(OS)】「タグリッソ」vs「プラチナ製剤+ペメトレキセド」
EGFR-TKI治療後に病勢が進行し、T790M変異陽性人が次の治療を考える場合、「タグリッソ」治療を選択することで無増悪生存期間の延長が期待できるが、「ペメトレキセド+プラチナ製剤」治療を選択した場合と生存期間に差はなかった。「タグリッソ」治療を選択した場合の2年生存率は55% ...
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【EGFR陽性肺がん:二次治療(脳転移あり)】「タグリッソ」vs「プラチナ製剤+ペメトレキセド」
EGFR-TKI治療後に病勢が進行し、脳など中枢神経系に転移がある人でも、T790M変異陽性の場合、「タグリッソ」治療を選択することで、奏効率の向上が期待できる。 試験では「タグリッソ」治療を選択することで、中枢神経転移巣における効果持続期間が5.7ヵ月から8.9ヵ月に、中枢神経 ...
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【EGFR陽性肺がん:二次治療(PFS)】「タグリッソ」vs「プラチナ製剤+ペメトレキセド」
AURA3(NEJM)                           EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がんと診断され、EGFR-TKI加療後に病勢が進行し、その後の遺伝子検査でT790M変異陽性であった人が次の治療を考える場合、「タグリッソ」治療を選択することで、「プラチナ ...
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6位 キイトルーダ

患者数:6,060名(3.8%) 平均入院日数:10.4日

【PD-L1強陽性肺がん:一次治療(5年OS)】「キイトルーダ」vs「化学療法」
PD-L1発現量50%以上の人が初めての治療を考える場合、「キイトルーダ」治療を選択することで、「化学療法(カルボプラチン/シスプラチン+ペメトレキセド/ゲムシタビン、カルボプラチン+パクリタキセル)」5年生存率の向上も期待できる。 試験では化学療法を受けていた人のうち66.0% ...
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【PD-L1強陽性肺がん(日本人):一次治療】「キイトルーダ」vs「化学療法」
KEYNOTE-024(Cancer Sci)                     この論文は2021年8月に取り下げとなった。 日本人でEGFR遺伝子変異もALK融合遺伝子も認められず、PD-L1発現量50%以上の人が初めての治療を考える場合、「キイトルーダ」治療を選択する ...
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【PD-L1強陽性肺がん:一次治療(OS)】「キイトルーダ」vs「化学療法」
KEYNOTE-024(JCO)                        EGFR遺伝子変異もALK融合遺伝子も認められず、PD-L1発現量50%以上の人が初めての治療を考える場合、「キイトルーダ」治療を選択することで、無増悪生存期間だけでなく、生存期間の延長も期待できる。 ...
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【PD-L1強陽性肺がん:一次治療(PFS)】「キイトルーダ」vs「化学療法」
KEYNOTE-024(NEJM)                       EGFR遺伝子変異もALK融合遺伝子も認められず、PD-L1を発現した腫瘍細胞が占める割合(TPS)が50%以上の人が初めての治療を考える場合、「キイトルーダ」治療を選択することで、無増悪生存期間の延 ...
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【PD-L1陽性肺がん:一次治療(5年OS)】「キイトルーダ」vs「化学療法」
KEYNOTE-042(JCO)                       EGFR遺伝子変異もALK融合遺伝子変異も陰性の非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、腫瘍細胞のPD-L1発現割合(TPS)が1%以上であれば、「キイトルーダ」単剤治療を選択することで ...
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【PD-L1陽性肺がん:一次治療(OS)】「キイトルーダ」vs「化学療法」
KEYNOTE-042(Lancet)                       EGFR遺伝子変異もALK融合遺伝子変異も陰性の非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、腫瘍細胞のPD-L1発現割合(TPS)が50%以上であれば、「キイトルーダ」単剤治療を選択す ...
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【肺がん(TPS≧1%):二次治療(5年OS)】「キイトルーダ」vs「ドセタキセル」
化学療法を受けたことがあり、 PD-L1発現量1%以上(TPS≧1%)の人が次の治療を考える場合、「キイトルーダ」治療を選択することで5年生存率の向上が期待できる。 【発表】 2020年5月25日 【試験名】 KEYNOTE-010(Phase 2/3)〔NCT01905657〕 ...
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【肺がん(TPS≧1%):二次治療(3年OS)】「キイトルーダ」vs「ドセタキセル」
化学療法を受けたことがあり、 PD-L1発現量1%以上(TPS≧1%)の人が次の治療を考える場合、「キイトルーダ」治療を選択することで3年生存率の向上が期待できる。 35サイクル(2年間)の「キイトルーダ」治療を完了できた人は、治療完了後1年生存率は98.7%、1年無増悪生存率は ...
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【肺がん(TPS≧1%):二次治療(OS、PFS)】「キイトルーダ」vs「ドセタキセル」
化学療法を受けたことがあり、 TPS≧1%の人が次の治療を考える場合、「キイトルーダ」治療を選択することで無増悪生存期間、生存期間の延長が期待できる。 【発表】 2019年2月1日 【試験名】 KEYNOTE-010(Phase 2/3)〔NCT01905657〕 【原著】 An ...
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【PD-L1陽性肺がん:二次治療(OS)】「キイトルーダ」vs「ドセタキセル」
「キイトルーダ」の国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験「KEYNOTE-010試験」の結果。プラチナ製剤を含む化学療法歴を有するPD-L1陽性(TPS≧1%)の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん患者(日本人91例を含む)を対象に、「キイトルーダ2mg/kg 3週間間隔投与」及び「10mg/k ...
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7位 テセントリク+エトポシド+カルボプラチン

患者数:5,185名(3.3%) 平均入院日数:11.8日

【小細胞肺がん:一次治療(追跡期間:23ヵ月)】「テセントリク+カルボプラチン+エトポシド」vs「カルボプラチン+エトポシド」
初めての治療を考える場合、「カルボプラチン+エトポシド」治療に「テセントリク」の上乗せを選択することで無増悪生存期間、生存期間の延長が期待できる。18ヵ月後、カルボプラチン+エトポシド+テセントリク」治療を受けた34.0%が生存できていた(vs 21.0%)。 【発表】 2021 ...
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【小細胞肺がん(日本人):一次治療】「テセントリク+カルボプラチン+エトポシド」vs「カルボプラチン+エトポシド」
初めての治療を考える場合、「カルボプラチン+エトポシド」治療に「テセントリク」の上乗せを選択することで日本人においても無増悪生存期間の延長が期待できる。IMpower133試験の日本人サブグループ(n=42)解析の結果。 【発表】 2019年7月31日 【試験名】 IMpower ...
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【小細胞肺がん:一次治療(OS)】「テセントリク+カルボプラチン+エトポシド」vs「カルボプラチン+エトポシド」
IMpower133(NEJM)                        進展型小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「カルボプラチン+エトポシド」治療に「テセントリク」の上乗せを選択することで無増悪生存期間、生存期間の延長が期待できる。 【発表】 2018 ...
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8位 キイトルーダ+カルボプラチン+ペメトレキセド

患者数:5,115名(3.2%) 平均入院日数:12.9日

【肺がん(PD-L1陰性):一次治療(5年OS)】「キイトルーダ+プラチナ製剤+ペメトレキセド」vs「プラチナ製剤+ペメトレキセド」
KEYNOTE-189(JCO)                         EGFR遺伝子変異陰性かつALK融合遺伝子陰性、 PD-L1発現量が1%未満の非扁平上皮非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、化学療法(シスプラチンまたはカルボプラチン+ペメトレキ ...
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【肺がん(PD-L1弱陽性):一次治療(5年OS)】「キイトルーダ+プラチナ製剤+ペメトレキセド」vs「プラチナ製剤+ペメトレキセド」
KEYNOTE-189(JCO)                         EGFR遺伝子変異陰性かつALK融合遺伝子陰性、PD-L1発現量が1〜49%の非扁平上皮非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、化学療法(シスプラチンまたはカルボプラチン+ペメトレキ ...
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【肺がん(PD-L1強陽性):一次治療(5年OS)】「キイトルーダ+プラチナ製剤+ペメトレキセド」vs「プラチナ製剤+ペメトレキセド」
KEYNOTE-189(JCO)                         EGFR遺伝子変異陰性かつALK融合遺伝子陰性、 PD-L1発現量が50%以上の非扁平上皮非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、化学療法(シスプラチンまたはカルボプラチン+ペメトレ ...
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【肺がん:一次治療(5年OS)】「キイトルーダ+プラチナ製剤+ペメトレキセド」vs「プラチナ製剤+ペメトレキセド」
KEYNOTE-189(JCO)                         EGFR遺伝子変異陰性かつALK融合遺伝子陰性の非扁平上皮非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、化学療法(シスプラチンまたはカルボプラチン+ペメトレキセド)に「キイトルーダ」の上乗 ...
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【肺がん(脳転移あり):一次治療】「キートルーダ+化学療法」vs「化学療法」
脳転移が認められた人が初めての治療を考える場合、化学療法に「キイトルーダ」の上乗せを選択することで無増悪生存期間、生存期間の延長が期待できる。 「キイトルーダ+化学療法」を受けた人において治療関連有害事象を、脳転移が認められた人で88.2%(vs 82.8%)が、脳転移が認められ ...
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【肺がん:一次治療(PFS2)】「キイトルーダ+カルボプラチン+ペメトレキセド」vs「カルボプラチン+ペメトレキセド」
KEYNOTE-189(Ann Oncol)                     EGFR遺伝子変異陰性かつALK融合遺伝子陰性の非扁平上皮非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、化学療法(シスプラチンまたはカルボプラチン+ペメトレキセド)に「キイトルーダ」の ...
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【PD-L1陰性肺がん:一次治療】「キイトルーダ+化学療法」vs「化学療法」
PD-L1陰性の人が初めての治療を考える場合、化学療法に「キイトルーダ」の上乗せを選択することで無増悪生存期間、生存期間の延長が期待できる。 【発表】 2020年9月11日 【分析】 KEYNOTE-021 cohort G 〔NCT02039674〕 KEYNOTE-189〔N ...
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【肺がん(PD-L1強陽性):一次治療】「キイトルーダ+プラチナ製剤+ペメトレキセド」vs「プラチナ製剤+ペメトレキセド」
KEYNOTE-189(JCO)                        EGFR遺伝子変異陰性かつALK融合遺伝子陰性かつPD-L1陽性細胞50%以上の非扁平上皮がんの人が初めての治療を考える場合、化学療法(シスプラチンまたはカルボプラチン+ペメトレキセド)に「キイトルー ...
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【肺がん(PD-L1弱陽性):一次治療】「キイトルーダ+プラチナ製剤+ペメトレキセド」vs「プラチナ製剤+ペメトレキセド」
KEYNOTE-189(JCO)                        EGFR遺伝子変異陰性かつALK融合遺伝子陰性かつPD-L1陽性細胞1-49%の非扁平上皮がんの人が初めての治療を考える場合、化学療法(シスプラチンまたはカルボプラチン+ペメトレキセド)に「キイトルー ...
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【肺がん(PD-L1陰性):一次治療】「キイトルーダ+プラチナ製剤+ペメトレキセド」vs「プラチナ製剤+ペメトレキセド」
KEYNOTE-189(JCO)                        EGFR遺伝子変異陰性かつALK融合遺伝子陰性かつPD-L1陽性細胞1%未満の非扁平上皮がんの人が初めての治療を考える場合、化学療法(シスプラチンまたはカルボプラチン+ペメトレキセド)に「キイトルーダ ...
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【肺がん:一次治療(OS)】「キイトルーダ+カルボプラチン+ペメトレキセド」vs「カルボプラチン+ペメトレキセド」
KEYNOTE-189(JCO)                         EGFR遺伝子変異陰性かつALK融合遺伝子陰性の非扁平上皮非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、化学療法(シスプラチンまたはカルボプラチン+ペメトレキセド)に「キイトルーダ」治療の ...
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【肺がん:一次治療(PFS)】「キイトルーダ+プラチナ製剤+ペメトレキセド」vs「プラチナ製剤+ペメトレキセド」
KEYNOTE-189(NEJM)                        EGFR陽性でもALK陽性でもない転移性非扁平上皮非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、化学療法(シスプラチンまたはカルボプラチン+ペメトレキセド)に「キイトルーダ」治療の上乗せを ...
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9位 ドセタキセル+サイラムザ

患者数:4,899名(3.1%) 平均入院日数:11.5日

【肺がん(アバスチン治療歴有無別):二次治療】「サイラムザ+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」
プラチナ製剤を含む化学療法後に進行した非扁平上皮がんの人が次の治療を考える場合、「ドセタキセル+サイラムザ」治療を選択することで、前治療に「アバスチン」が併用されていたかに関わらず、生存期間の延長が期待できる。 本解析結果からすると、前治療に「アバスチン」を含む治療を受けたことが ...
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【肺がん(ペメトレキセド治療歴有無別):二次治療】「サイラムザ+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」
プラチナ製剤を含む化学療法後に進行した非扁平上皮がんの人が次の治療を考える場合、「ドセタキセル+サイラムザ」治療を選択することで、前治療に「ペメトレキセド」が併用されていたかに関わらず、生存期間の延長が期待できる。 本解析結果からすると、前治療に「ペメトレキセド」を含む治療を受け ...
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【肺がん(タキサン治療歴有無別):二次治療】「サイラムザ+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」
プラチナ製剤を含む化学療法後に進行した人が次の治療を考える場合、「ドセタキセル+サイラムザ」治療を選択することで、前治療に「タキサン」が併用されていたかに関わらず、生存期間の延長が期待できる。 本解析結果からすると、前治療に「タキサン」を含む治療を受けたことがある人では、「ドセタ ...
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【肺がん(重度症状例):二次治療】「サイラムザ+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」
プラチナベースの化学療法中または終了後に病勢が進行した人でも、「ドセタキセル」単剤治療に「サイラムザ」の上乗せを選択することで、生存期間および無増悪生存期間の延長が期待できるが、症状が重症の人でもその効果は期待できる。 重度症状例は、この分析では肺癌症状尺度(LCSS:Lung  ...
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【肺がん(一次治療抵抗例):二次治療】「サイラムザ+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」
プラチナベースの化学療法がまったく反応しなかった人が、次の治療を考える場合、「ドセタキセル」単剤治療に「サイラムザ」の上乗せを選択することで、他の集団と同様の効果が期待できる。 試験では「ドセタキセル」単剤治療に「サイラムザ」の上乗せを選択することで、奏効率が12.6%から22 ...
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【肺がん(東アジア):二次治療】「サイラムザ+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」
最初の化学療法後に病勢が進行した人が次の治療の選択を考える場合、「ドセタキセル」への「サイラムザ」上乗せを選択することで、生存期間の延長が期待できる。 東アジア地域では生存期間がより長い。試験では10.17ヵ月から15.44ヵ月に延長。 【発表年】 2016年2月22日 【試験名 ...
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【肺がん:二次治療(QOL)】「サイラムザ+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」
プラチナベースの化学療法中または終了後に病勢が進行した人は、ドセタキセルへの「サイラムザ」上乗せを選択しても、生活の質を悪化させることなく、生存期間の延長が期待できる。 【発表】 2016年1月19日 【試験名】 REVEL(Phase 3)〔NCT01168973〕 【原著】 ...
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【肺がん:二次治療(OS)】「サイラムザ+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」
REVEL(Lancet)                           プラチナ製剤を含む化学療法中または終了後に病勢が進行した人でも「ドセタキセル」単剤治療に「サイラムザ」の上乗せを選択することで、生存期間および無増悪生存期間の延長が期待できる。 この結果を受けて、切除 ...
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