濾胞性リンパ腫と診断された人が初めての治療を考える場合、「リツキサン+レブラミド」治療を選択しても「リツキサン+化学療法」治療と同程度の3年無増悪生存率が期待できる。
「リツキサン+化学療法」は、次のうちから医師/患者が選択。
- R-CHOP療法(リツキサン、シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン)
- R-B療法(リツキサン、トレアキシン)
- R-CVP療法(リツキサン、シクロホスファミド、ビンクリスチン、プレドニゾロン)
3年生存率はいずれの治療を選択した場合も94%。
「リツキサン+レブラミド」治療を選択することでグレード3または4の有害事象の軽減が期待できる。試験では「リツキサン+レブラミド」治療を受けた人のうち32%(vs 50%)がグレード3または4の有害事象を経験した。発熱性好中球減少症は2%(vs 7%)の人が経験。グレード3または4の注射部位反応は「リツキサン+レブラミド」治療を受けた人で多く経験していた(7% vs 1%)。
【発表】
2018年9月6日
【試験名】
RELEVANCE(Phase 3)〔NCT01476787, NCT01650701〕
【試験参加国】
米国、日本(国立がん研究センター、九州大学病院、中国中央病院、神戸市立医療センター中央市民病院、東海大学医学部付属病院、がん研究会有明病院、京都府立医科大学附属病院、虎の門病院、倉敷中央病院、仙台医療センター、順天堂大学医学部附属静岡病院)、オーストラリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ポルトガル、スペイン
【原著】
N Engl J Med 2018; 379:934-947. [PubMed: 30184451]
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