【Rising Star 2025】がん治療の進歩:2025年の見通し

2024年、新しいがん治療レジメンの承認申請、Phase3試験結果の論文発表/学会発表/企業プレスリリースが数多く行われた。これらレジメンは、2025年内あるいは遠くない将来、日本において選択できる可能性が高い。ここでは近い将来、選択が可能になりそうながん治療についてまとめてみた。

1. 肺がん2. 乳がん3. 食道がん・胃がん4. 大腸がん5. 肝細胞がん6. 膵がん7. 腎細胞がん8. 前立腺がん9. 卵巣がん10. 子宮頸がん11. 頭頸部がん12. 血液がん

1. 肺がん

1.1 2025年に承認される可能性が高い呼吸器がんの新治療

1.1.1 非小細胞肺がん

【明日のレジメン図鑑】ライブリバント+ラゼルチニブ(EGFR陽性肺がん)
「ライブリバント+ラゼルチニブ」治療は、「EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺がん」に対して、2024年4月8日に承認申請されたEGFR/MET二重特異性抗体とEGFR-TKI阻害薬の併用療法。この申請は、Phase 3試験『MARIPOSA試験』の結果に基づく。 ...
【明日のレジメン図鑑】ライブリバント+ペメトレキセド+カルボプラチン(EGFR陽性肺がん)
「ライブリバント+ペメトレキセド+カルボプラチン」併用療法は、「タグリッソ治療開始後に病勢が進行したEGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がん」に対して、2024年5月31日に承認申請された治療レジメン。この申請は、Phase 3試験『MARIPOSA-2試験』の結果に基づく。 ...
【明日のレジメン図鑑】タグリッソ(EGFR陽性Ⅲ期肺がん)
「タグリッソ」単剤治療は、「EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺がん」、「EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺癌における術後補助療法」に対して承認されているレジメンであるが、2024年7月31日に新たに「エクソン19欠失型またはエクソン21(L858R)点突然変異が確 ...

 

1.1.2 小細胞肺がん

【明日のレジメン図鑑】イミフィンジ(限局型小細胞肺がん:維持療法)
「イミフィンジ」単剤治療は、「切除不能な局所進行の非小細胞肺がんにおける根治的化学放射線療法後の維持療法」に対して承認されているレジメンであるが、2024年7月31日に新たに「根治的化学放射線療法後に疾患進行が認められない限局型小細胞肺がん」を対象に承認申請された。この申請は、P ...

 

1.1.3 悪性胸膜中皮腫

【明日のレジメン図鑑】キイトルーダ+シスプラチン+ペメトレキセド(悪性胸膜中皮腫:一次治療)
「キイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)」について、「ペメトレキセド+シスプラチン(カルボプラチンの代替使用も可)」との併用で切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫に対する一次治療、2024年7月1日に承認申請された。この申請は、海外Phase 3試験『KEYNOTE-483』、 ...

 

1.2 2025年に論文発表される可能性がある肺がん治療の試験結果

【食道がん:一次治療(OS)】「テセントリク+チラゴルマブ+化学療法」vs「化学療法」
SKYSCRAPER-08                          切除不能局所進行、再発または転移性食道扁平上皮がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「パクリタキセル+シスプラチン」治療に「テセントリク+抗TIGIT抗体 チラゴルマブ」の上乗せを選択することで ...

 

1.3 2025年に学会発表される可能性が高い肺がん治療の試験結果

【Ⅲ期肺がん:化学放射線療法(PFS)】「化学放射線療法+オプジーボ+ヤーボイ」vs「化学放射線療法→イミフィンジ」
CheckMate 73L                            切除不能なⅢ期非小細胞肺がんと診断され人が「化学放射線療法+オプジーボ治療を受け、維持療法としてオプジーボ+ヤーボイ」治療を選択しても、「化学放射線療法を受け、維持療法としてイミフィンジ」治療を選択 ...
【肺がん:一次治療】「テセントリク+チラゴルマブ+化学療法」vs「キイトルーダ+化学療法」
SKYSCRAPER-06                          局所進行または転移性の非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「テセントリク+チラゴルマブ+化学療法(カルボプラチンまたはシスプラチン+ペメトレキセド)」治療を選択しても「キイトルーダ+ ...
【I-II期肺がん:放射線療法(EFS、OS)】「キイトルーダ+放射線療法」vs「放射線療法」
KEYNOTE-867                            切除不能なI-II期非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「体幹部定位放射線治療」治療に「キイトルーダ」の上乗せを選択しても、無イベント生存期間、生存期間の延長は期待しにくい。 【プレ ...
【EGFR陽性肺がん:二次治療(PFS)】「パトリツマブ デルクステカン」vs「化学療法」
HERTHENA-Lung02                         EGFR遺伝子変異陽性の局所進行または転移性の非小細胞肺がんと診断され、EGFR-TKI阻害薬治療中に病勢が進行した人が次の治療を考える場合、「パトリツマブ デルクステカン」治療を選択することで「化学 ...
【PD-L1強陽性肺がん:一次治療】「ペムブロリズマブ(皮下注)」vs「キイトルーダ」
KEYNOTE-D77                           PD-L1 TPS≧50%の転移性非小細胞肺がんと診断された人が初めての「ペムブロリズマブ」単剤治療を考える場合、「皮下注製剤」を選択しても「静注製剤(キイトルーダ)」と同等の1コース目の投与後0から6週 ...
【PD-L1強陽性肺がん:一次治療(PFS)】「テセントリク+チラゴルマブ」vs「テセントリク」
SKYSCRAPER-01                          PD-L1高発現の局所進行切除不能または転移性の非小細胞肺がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「テセントリク」治療に「抗TIGIT抗体チラゴルマブ」の上乗せを選択しても無増悪生存期間の延長は期 ...

 

 

2.乳がん

2.1 2025年に承認される可能性が高い乳がんの新治療

【明日のレジメン図鑑】エンハーツ(HER2低発現乳がん)
2024年10月4日、「エンハーツ」が「一つ以上の内分泌療法を受けた化学療法未治療のHER2低発現(IHC 1+ または IHC 2+/ISH-)またはHER2超低発現(膜染色を認めるIHC 0)の転移再発乳がん」を対象に承認申請された。この申請は、Phase 3試験『DESTI ...

 

2.2 2025年に論文発表される可能性がある乳がん治療の試験結果

【ER陽性乳がん:周術期治療(pCR)】「オプジーボ+化学療法→手術→オプジーボ+内分泌療法」vs「化学療法→手術→内分泌療法」
CheckMate 7FL                            ER陽性HER2陰性乳がんと診断され、手術を受けた女性が手術前後の治療を考える場合、「術前補助化学療法(パクリタキセル→ドキソルビシン+シクロホスファミド)」および「術後補助内分泌療法」に「オプジー ...
【ER陽性乳がん:周術期治療(pCR)】「キイトルーダ+化学療法→手術→キイトルーダ+内分泌療法」vs「化学療法→手術→内分泌療法」
KEYNOTE-756                            ER陽性HER2陰性乳がんと診断され、手術を受けた女性が手術前後の治療を考える場合、「術前補助化学療法(パクリタキセル→ドキソルビシン+シクロホスファミド)」および「術後補助内分泌療法」に「キイトルーダ ...
【トリプルネガティブ乳がん:術前治療(EFS)】「テセントリク+化学療法」vs「化学療法」
NeoTRIP Michelangelo                        トリプルネガティブ乳がんと診断された女性が術前治療を考える場合、「カルボプラチン+パクリタキセル」治療に「テセントリク」の上乗せを選択しても、5年無イベント生存率の向上は期待しにくい。 【学会 ...
【トリプルネガティブ乳がん:術後治療(iDFS)】「化学療法+テセントリク」vs「化学療法」
IMpassion030                            トリプルネガティブ乳がんと診断され、手術を受けた女性が手術後の治療を考える場合、「化学療法(パクリタキセル→ACまたはEC)」に「テセントリク」の上乗せを選択しても、無浸潤疾患生存期間の延長は期待しに ...
【トリプルネガティブ乳がん:維持療法(OS、PFS)】「リムパーザ+キイトルーダ」vs「化学療法+キイトルーダ」
KEYLYNK-009                           進行トリプルネガティブ乳がんと診断された女性が、「化学療法(カルボプラチン+ゲムシタビン)+キイトルーダ」治療後の維持療法を考える場合、「リムパーザ+キイトルーダ」治療を選択しても「化学療法(カルボプラチ ...
【HER2陽性乳がん:二次治療(PFS)】「ツカチニブ+カドサイラ」vs「カドサイラ」
HER2CLIMB-02                         切除不能または転移性HER2陽性乳がんと診断され、「ハーセプチン+ドセタキセル(またはパクリタキセル)」治療を受けたことがある女性が次の治療を考える場合、「カドサイラ」治療に「ツカチニブ」の上乗せを選択する ...
【HER2陽性乳がん:一次治療(OS)】「カドサイラ」vs「パージェタ+ハーセプチン+ドセタキセル」
JCOG1607 HERB TEA                         遠隔転移を有するHER2陽性の乳がんと診断された65歳以上の女性が初めて治療を考える場合、「カドサイラ」治療を選択しても、「ハーセプチン+パージェタ+ドセタキセル」治療を選択した場合に劣らない生存 ...
【HER2陽性乳がん:一次治療(PFS)】「ハラヴェン+ハーセプチン+パージェタ」vs「タキサン+ハーセプチン+パージェタ」
EMERALD / JBCRG-M06(JCO)                  HER2陽性進行乳がんと診断され女性が初めての治療を考える場合、「ハラヴェン+ハーセプチン+パージェタ」治療を選択しても、「タキサン系製剤+ハーセプチン+パージェタ」治療に劣らない無増悪生存期間が ...
【トリプルネガティブ乳がん:一次治療(OS)】「トルカプ+パクリタキセル」vs「パクリタキセル」
CAPItello-290                            遠隔転移を有するトリプルネガティブ乳がんと診断された女性が初めての治療を考える場合、「パクリタキセ」治療に「AKT阻害薬 トルカプ」の上乗せを選択しても生存期間の延長は期待しにくい。 【学会発表】 ...

 

2.3 2025年に学会発表される可能性が高い乳がん治療の試験結果

【HR陽性乳がん:二次化学療法(OS)】「ダトロウェイ」vs「化学療法」
TROPION-Breast01                         切除不能または転移性HR陽性、HER2陰性乳がんと診断された女性が次の治療を考える場合、「ダトロウェイ」治療を選択することで、「単剤化学療法」を選択した場合を上回る無増悪生存期間が期待できるが、生存 ...

 

 

3. 食道がん・胃がん

3.1 2025年に論文発表される可能性がある食道がん・胃がん治療の試験結果

3.1.1 食道がん

【食道がん:一次治療(OS)】「テセントリク+チラゴルマブ+化学療法」vs「化学療法」
SKYSCRAPER-08                          切除不能局所進行、再発または転移性食道扁平上皮がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「パクリタキセル+シスプラチン」治療に「テセントリク+抗TIGIT抗体 チラゴルマブ」の上乗せを選択することで ...

 

3.1.2 胃がん

【胃がん:周術期治療(pCR)】「イミフィンジ+FLOT」vs「FLOT」
MATTERHORN                           切除可能な胃がんおよび胃食道接合部がんと診断された人が手術前後の治療を考える場合、「FLOT(5-FU+ロイコボリン+オキサリプラチン+ドセタキセル)」治療に「イミフィンジ」の上乗せを選択することで、病理学 ...
【胃がん:三次治療(OS)】「サイラムザ+イリノテカン」vs「イリノテカン」
RINDBeRG                                                        進行・再発胃がんまたは食道胃接合部がんと診断され、「サイラムザ+化学療法」に不応となった人が次の治療を考える場合、「イリノテカン」治療に「サイラムザ」の ...

 

 

4. 大腸がん

4.1 2025年に承認される可能性が高い大腸がんの新治療

【明日のレジメン図鑑】オプジーボ+ヤーボイ(大腸がん)
「オプジーボ+ヤーボイ」治療は、2024年9月12日に「治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸がん」に対し、承認申請された治療レジメン。この承認申請は、Phase 3試験『CheckMate 8HW試験』の結果に基づく。 ...
【明日のレジメン図鑑】ルマケラス+ベクティビックス(大腸がん)
「ルマケラス+ベクティビックス」併用療法は、2024年11月8日に「KRAS G12C変異陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対し、承認申請された治療レジメン。本申請は、Phase 3試験『CodeBreaK 300』の結果に基づく。『CodeBreaK 300』試 ...

 

4.2 2025年に論文発表される可能性がある大腸がん治療の試験結果

【大腸がん:三次治療(OS)】「ロンサーフ+サイラムザ」vs「ロンサーフ」
RAMTAS                        転移性大腸がんと診断され、フルオロピリミジン、イリノテカン、オキサリプラチン、抗VEGF抗体、抗EGFR抗体(RAS野生型の場合)を含む学療法を受けたことがある人が次の治療を考える場合、「ロンサーフ」治療に「サイラムザ」 ...

 

4.3 2025年に学会発表される可能性が高い大腸がん治療の試験結果

【大腸がん:三次治療(OS)】「オプジーボ+レラトリマブ」vs「ロンサーフ」
RELATIVITY-123                              マイクロサテライト安定の転移性大腸がんと診断され、1〜4回の前治療が無効であった人が次の治療を考える場合、「ニボルマブ/レラトリマブ配合剤」治療を選択しても「ロンサーフ(またはスチバーガ)」治 ...
【PD-L1陽性大腸がん:三次治療(OS)】「キイトルーダ+ファベゼリマブ」vs「ロンサーフ」
KEYFORM-007                           MSI-H/dMMR を有しない、PD-L1陽性の転移性大腸がんと診断され、標準治療に不応または不耐となった人が次の治療を考える場合、「ペムブロリズマブ/ファベゼリマブ配合剤」治療を選択しても「ロンサーフ ...

 

 

5.肝細胞がん

5.1 2025年に承認される可能性が高い肝細胞がんの新治療

【明日のレジメン図鑑】オプジーボ+ヤーボイ(肝細胞がん)
「オプジーボ+ヤーボイ」治療は、2024年8月9日に「切除不能な肝細胞がん」に対し、承認申請された治療レジメン。この承認申請は、Phase 3試験『CheckMate 9DW試験』の結果に基づく。 【承認申請日】 2024年8月9日 【効能及び効果】 切除不能な肝細胞がん 【さら ...

 

5.2 2025年に論文発表される可能性がある肝細胞がん治療の試験結果

【局所進行肝細胞がん:一次治療(PFS)】「TACE+キイトルーダ+レンビマ」vs「TACE」
LEAP-012(Lancet)                         根治不能の非転移性肝細胞がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「肝動脈化学塞栓療法(TACE)」治療に「キイトルーダ+レンビマ」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間の延長が期待できる。 ...
【肝細胞がん:一次治療(OS)】「オプジーボ+ヤーボイ」vs「ネクサバール」
CheckMate 9DW                           切除不能な進行肝細胞がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「オプジーボ+ヤーボイ」治療を選択することで、「ネクサバール(またはレンビマ)」治療を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。 【学 ...
【局所進行肝細胞がん:一次治療(PFS)】「TACE+イミフィンジ+アバスチン」vs「TACE」
EMERALD-1(Lancet)                        肝動脈化学塞栓療法(TACE)に適応がある肝細胞がんと診断された人が治療を考える場合、「TACE」に「イミフィンジ+アバスチン」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間の延長が期待できる。 【発表】 ...

 

 

6. 膵がん

6.1 2025年に論文発表される可能性がある膵がん治療の試験結果

【膵がん:一次治療(OS)】「S-1+イリノテカン+オキサリプラチン」vs「ゲムシタビン+アブラキサン」
JCOG1611/GENERATE                        転移性または再発膵がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「mFOLFIRINOX」治療、「S-IROX(S-1+イリノテカン+オキサリプラチン)」治療を選択しても、「ゲムシタビン+アブラキサ ...

 

 

7. 腎細胞がん

7.1 2025年に承認される可能性が高い腎細胞がんの新治療

【明日のレジメン図鑑】ベルズチファン(腎細胞がん)
2024年7月22日、「経口HIF-2α阻害薬 ベルズチファン」単剤治療が「根治切除不能または転移性の腎細胞がん」を予定適応症として承認申請された。本承認申請は、『LITESPARK-005』試験の結果に基づいている。 【承認申請日】 2024年7月22日 【効能及び効果】 単剤 ...

 

 

8. 前立腺がん

8.1 2025年に論文発表される可能性がある前立腺がん治療の試験結果

【去勢抵抗性前立腺がん:二次治療(OS、PFS)】「キイトルーダ+ドセタキセル」vs「ドセタキセル」
KEYNOTE-921                            転移性去勢抵抗性前立腺がんと診断され、アンドロゲン受容体シグナル阻害薬治療歴のある男性が次の治療を考える場合、「ドセタキセル+プレドニゾン」治療に「キイトルーダ」の上乗せを選択しても、無増悪生存期間、生 ...
【前立腺がん:放射線療法(10年PFS)】「80Gy」vs「70Gy」
GETUG-AFU18                            遠隔転移が認められていない高リスク前立腺がんと診断された男性が長期アンドロゲン除去療法を考える場合、「高線量(80Gy)の放射線療法との併用」を選択することで「標準線量(70Gy)の放射線療法との併用」 ...
【去勢抵抗性前立腺がん:一次治療(PFS)】「ゾーフィゴ+イクスタンジ」vs「イクスタンジ」
PEACE-3                               骨転移を有する去勢抵抗性前立腺がんと診断された男性が次の治療を考える場合、「イクスタンジ」単剤治療に「ゾーフィゴ」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間、生存期間の延長が期待できる。 【学会発表】 20 ...
【去勢抵抗性前立腺がん:二次治療(PFS)】「テセントリク+カボメティクス」vs「イクスタンジ」
CONTACT-02                             転移性去勢抵抗性前立腺がんと診断され、アンドロゲン受容体シグナル阻害薬治療後に進行した男性が次の治療を考える場合、「テセントリク+カボメティクス」治療を選択することで、「イクスタンジ(またはザイティガ+ ...

 

8.2 2025年に学会発表される可能性が高い前立腺がん治療の試験結果

【ホルモン感受性前立腺がん:一次治療(OS、PFS)】「キイトルーダ+イクスタンジ+アンドロゲン除去療法」vs「イクスタンジ+アンドロゲン除去療法」
KEYNOTE-991                            転移性ホルモン感受性前立腺がんと診断された男性が初めての治療を考える場合、「イクスタンジ+アンドロゲン除去療法」に「キイトルーダ」の上乗せを選択することで、無増悪生存期間、生存期間が延長できるかについて ...
【去勢抵抗性前立腺がん:一次治療(OS、PFS)】「キイトルーダ+イクスタンジ」vs「イクスタンジ」
KEYNOTE-641                            転移性去勢抵抗性前立腺がんと診断され、アンドロゲン受容体シグナル阻害薬治療歴、化学療法歴のない男性が次の治療を考える場合、「イクスタンジ」治療に「キイトルーダ」の上乗せを選択しても、無増悪生存期間、生存 ...
【去勢抵抗性前立腺がん:一次治療(OS)】「ターゼナ+イクスタンジ」vs「イクスタンジ」
TALAPRO-2                             遠隔転移を有する前立腺がんと診断され、去勢抵抗性となった男性が次の治療を考える場合、「イクスタンジ」治療に「PARP阻害薬ターゼナ」の上乗せを選択することで、生存期間の延長が期待できる。 【プレスリリース ...
【PTEN欠損ホルモン感受性前立腺がん:一次治療(PFS)】「トルカプ+ザイティガ+アンドロゲン除去療法」vs「ザイティガ+アンドロゲン除去療法」
CAPItello-281                            PTEN欠損を有する転移性ホルモン感受性前立腺がんと診断され、現在、アンドロゲン除去療法を受けている男性が「ザイティガ」を含むさらなる治療を考える場合、「トルカプ」の上乗せを選択することで、無増悪生 ...

 

 

9. 卵巣がん

9.1 2025年に論文発表される可能性がある卵巣がん治療の試験結果

【卵巣がん:維持療法(PFS)】「イミフィンジ+アバスチン+化学療法→リムパーザ+イミフィンジ+アバスチン」vs「アバスチン+化学療法→アバスチン」
DUO-O                                高悪性度上皮性卵巣がんと診断された女性が初めての治療を考える場合、導入療法として「化学療法(パクリタキセル+カルボプラチン)+アバスチン」に「イミフィンジ」を上乗せし、終了後 「アバスチンによる維持療法」に ...
【卵巣がん:維持療法(PFS)】「オプジーボ+ルカパリブ」vs「ルカパリブ」
ATHENA–COMBO                           III-IV期高悪性度卵巣がんと診断され、腫瘍減量手術とプラチナ製剤による一次治療を完了し、奏効が得られた女性が次の治療を考える場合、「ルカパリブによる維持療法」に「オプジーボ」の上乗せを選択することで ...

 

 

10. 子宮頸がん

10.1 2025年に承認される可能性が高い子宮頸がんの新治療

【明日のレジメン図鑑】チソツマブ ベドチン(子宮頸がん)
「チソツマブ ベドチン」単剤治療は、「化学療法後に増悪した進行または再発子宮頸がん」を対象に承認申請された治療レジメン。本申請はPhase3試験『innovaTV301』などの結果に基づいている。 【承認申請日】 2023年4月26日 【効能及び効果】 化学療法後に増悪した進行ま ...

 

 

11. 頭頸部がん

11.1 2025年に論文発表される可能性がある頭頸部がん治療の試験結果

【頭頸部がん:一次治療(OS、PFS)】「レンビマ+キイトルーダ」vs「キイトルーダ」
LEAP-010                              PD-L1陽性の再発または転移性頭頸部扁平上皮がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「キイトルーダ」治療に「レンビマ」の上乗せを選択しても無増悪生存期間の延長は期待できても、生存期間の延長は期待で ...

 

11.2 2025年に学会発表される可能性が高い頭頸部がん治療の試験結果

【局所進行頭頸部がん:化学放射線療法】「キセビナパント+化学放射線療法」vs「化学放射線療法」
TrilynX                               局所進行頭頸部扁平上皮がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「シスプラチン+強度変調放射線治療」療法に「IAP阻害薬キセビナパント」の上乗せを選択することで、無イベント生存期間が延長できるかについ ...
【切除可能頭頸部がん:術後治療(DFS)】「キセビナパント+放射線療法」vs「放射線療法」
XRAY VISION                            シスプラチンの適応とならない切除可能な局所進行頭頸部扁平上皮がんと診断された人が術後の治療を考える場合、「強度変調放射線治療」に「IAP阻害薬キセビナパント」の上乗せを選択することで、無病生存期間が延長 ...
【頭頸部がん:周術期治療(EFS)】「キイトルーダ→手術→キイトルーダ+放射線療法」vs「手術→放射線療法」
KEYNOTE-689                            切除可能な局所進行頭頸部扁平上皮がんと診断された人が手術前後の治療を考える場合、「手術前のキイトルーダ」治療および「手術後の放射線療法±シスプラチン治療へのキイトルーダの上乗せ」を選択することで、無イベ ...

 

 

12. 血液がん

12.1 2025年に承認される可能性が高い血液がんの新治療

【明日のレジメン図鑑】エプキンリ(濾胞性リンパ腫)
2023年11月22日に発売された抗CD3/CD20二重特異性抗体製剤「エプキンリ(一般名=エプコリタマブ)」が、2024年3月11日、「再発または難治性の濾胞性リンパ腫(Grade 1-3A)」に対して承認申請された。本申請は『EPCORE NHL-1』試験および国内Phase ...
【明日のレジメン図鑑】サークリサ+VRd(多発性骨髄腫)
「サークリサ+ベルケイド+レブラミド+デキサメタゾン」併用療法は、「未治療の多発性骨髄腫」に対して、2024年5月14日に承認申請された治療レジメン。この申請は、Phase 3試験『IMROZ』の結果に基づく。 【承認申請日】 2024年5月14日 【効能及び効果】 未治療の多発 ...
【明日のレジメン図鑑】ベネクレクスタ+イムブルビカ併用療法(マントル細胞リンパ腫)
「ベネクレクスタ(一般名:ベネトクラクス)」は、2024年7月12日に「イムブルビカ(一般名:イブルチニブ)」との併用療法において「再発または難治性のマントル細胞リンパ腫」を予定適応症として承認申請された。 本申請は、海外Phase3試験『SYMPATICO』および国内Phase ...
【明日のレジメン図鑑】トアルクエタマブ(多発性骨髄腫)
「トアルクエタマブ」は、2024年11月20日に「再発または難治性の多発性骨髄腫」を対象に承認申請された抗GPRC5D/CD3二重特異性抗体。本承認はPhase 1/2試験『MonumenTAL-1』、国内Phase1試験『MMY1003』の結果に基づいている。 【承認申請日】 ...
【明日のレジメン図鑑】ベネクレクスタ+ガザイバ併用療法(慢性リンパ性白血病)
「ベネクレクスタ(一般名:ベネトクラクス)」は、2024年12月20日に「ガザイバ(一般名:オビヌツズマブ)」との併用療法において「未治療の慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫」を予定適応症として承認申請された。 本申請は、海外Phase3試験『CLL14』および国内Phas ...
【明日のレジメン図鑑】ベネクレクスタ+イムブルビカ併用療法(慢性リンパ性白血病)
「ベネクレクスタ(一般名:ベネトクラクス)」は、2024年12月20日に「イムブルビカ(一般名:イブルチニブ)」との併用療法において「未治療の慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫」を予定適応症として承認申請された。 本申請は、海外Phase3試験『GLOW』および国内Phas ...

 

12.2 2025年に論文発表される可能性がある血液がん治療の試験結果

【マントル細胞リンパ腫:二次治療(PFS)】「ベネクレクスタ+イムブルビカ」vs「イムブルビカ」
SYMPATICO                             再発または難治性のマントル細胞リンパ腫の治療として「イムブルビカ」治療に「ベネクレクスタ」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。 【学会発表】 2023年12月12日 【試験開始日】 ...
【マントル細胞リンパ腫:一次治療(PFS)】「カルケンス+トレアキシン+リツキサン」vs「トレアキシン+リツキサン」
ECHO                                65歳以上でマントルリンパ腫と診断された人が初めての治療を考える場合、「トレアキシン+リツキサン」治療に「カルケンス」の上乗せを選択することで無増悪生存期間の延長が期待できる。 【学会発表】 2024年6月1 ...
【濾胞性リンパ腫:二次治療(PFS)】「タファシタマブ+リツキサン+レブラミド」vs「リツキサン+レブラミド」
inMIND                               再発または難治性の濾胞性リンパ腫の治療として「リツキサン+レブラミド」治療に「抗CD19モノクローナル抗体 タファシタマブ」の上乗せを選択しすることで無増悪生存期間の延長が期待できる。 【学会発表】 202 ...
【びまん性大細胞型B細胞リンパ腫:一次治療(EFS)】「R-CHOP+ハイヤスタ」vs「R-CHOP」
DEB                                 びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫と診断され、Myc≥40%、Bcl-2≥50%であった人が初めての治療を考える場合、「R-CHOP」治療に「ハイヤスタ」の上乗せを選択することで無イベント生存期間の延長が期待で ...
【びまん性大細胞型B細胞リンパ腫:三次治療(OS)】「アドセトリス+レブラミド+リツキサン」vs「レブラミド+リツキサン」
ECHELON-3(JCO)                         びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫と診断され、2ライン以上の治療を受けたことがあり、造血幹細胞移植、CAR-Tの適応とならない人が次の治療を考える場合、「レブラミド+リツキサン」治療に「アドセトリス」の上 ...