【レジメン図鑑】S-1+シスプラチン(胃がん)

S-1」は、胃がんに対して、1999年1月に承認されたフルオロピリミジン系抗がん剤で、5-FUのプロドラッグであるテガフールに5-FUの分解阻害剤ギメラシルとリン酸化阻害剤オテラシルカリウムが配合されている。

S-1シスプラチン」併用療法の有用性は、承認後に実施されたPhase 3試験『SPIRITS』にて示され、HER2陰性の胃がんに対する一次化学療法として推奨するされているレジメンの1つである。『SPIRITS試験』では、54%の人が治療に奏効した。

S-1シスプラチン」併用療法の主な副作用は、好中球減少症(74%)、食欲不振(72%)、白血球減少症(70%)、貧血(68%)、悪心(67%)、倦怠感(57%)、血小板減少症(49%)、嘔吐(36%)、色素沈着(36%)、下痢(34%)、口内炎(29%)、発疹(22%)、クレアチニン上昇(22%)。

【承認日】

1999年1月25日

【効能及び効果】

治癒切除不能な進行・再発の胃癌

 

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【胃がん:一次治療(OS)】「S-1+シスプラチン」vs「S-1」
SPIRITS(Lancet Oncol)                      進行胃がんと診断された人が初めての化学療法を考える場合、「S-1」治療に「シスプラチン」の上乗せを選択することで生存期間の延長が期待できる。 「S-1+シスプラチン」治療を受けた54.1%の人が ...