SWOG S1500(Lancet)
乳頭状腎細胞がんと診断され、1ラインまでの前治療歴がある人が次の治療を考える場合、「カボメティクス」治療を選択することで、「スーテント」治療を有意に上回る無増悪生存期間が期待できる。「サボリチニブ」治療、「ザーコリ」治療は、「スーテント」治療と比較して無増悪生存期間を延長できなかった。
「スーテント」治療を受けた4%の人が治療に奏効し、「カボメティクス」治療を受けた23%が治療に奏効し、有意に高い奏効率を示した(p=0.010)。「サボリチニブ」治療の奏効率は3%、「ザーコリ」治療に奏効した人はいなかった。
「スーテント」治療を受けた69%、「カボメティクス」治療を受けた74%、「ザーコリ」治療を受けた37%、「サボリチニブ」治療を受けた39%の人がグレード3または4の有害事象を経験した。
【発表】
2021年2月13日
【試験名】
SWOG S1500(Phase 2)〔NCT02761057〕
【試験実施国】
米国、カナダ
【原著】
Lancet 2021; 397: 695-703. [PubMed: 33592176]
【さらに詳しく】
- カボザンチニブ、転移乳頭状腎がんでPFS延長(SWOG1500)/Lancet〔ケアネット〕
- 分子標的治療薬カボザンチニブは希少腎がんの進行を抑制〔海外がん医療情報リファレンス〕
- 転移性乳頭状腎細胞癌へのカボザンチニブはPFSを有意に延長、MET阻害薬savolitinibの有用性は示されず【ASCO GU 2021】〔日経メディカル〕
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