【腎細胞がん:二次治療(OS)】「ネクサバール」vs「プラセボ」

TARGET(JCO)                      

進行淡明細胞型腎細胞がんと診断され、一次治療後に進行した人が次の治療を考える場合、「ネクサバール」治療を選択することで選択することで約18ヵ月生存できる。

2005年1月の無増悪生存期間に関する解析の結果、「ネクサバール」にプラセボよりも統計学的に有意な利益があることが示されたため、2005年5月から、プラセボから「ネクサバール」へのクロスオーバーが認められた。この時点でプラセボが投与された452名中123名が死に至っており、生存者329名中216名が「ネクサバール」治療に切り替えられた。その16ヵ月後の2006年9月における追跡結果では、「ネクサバール」治療を受けた人の生存期間は17.8ヵ月、プラセボが投与された人の生存期間は15.2ヵ月であった。

しかし、プラセボ投与に割り付けられた人のクロスオーバー後の生存データを打ち切った場合、生存期間は14.3ヵ月であり、「ネクサバール」治療を受けた人との生存期間の差は統計学的に有意となった。

【発表】

2009年5月18日

【試験名】

TARGET(Phase 3)〔NCT00073307

【試験参加国】

米国、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、フランス、ドイツ、ハンガリー、イスラエル、イタリア、オランダ、ポーランド、ロシア、南アフリカ、スペイン、ウクライナ、英国

【原著】

J Clin Oncol. 2009 ;27:3312-8. [PubMed: 19451442]

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