【肺がん:二次治療(1年OS)】「ドセタキセル」vs「ビノレルビン」

TAX320(JCO)                          

進行非小細胞肺がんと診断され、た人が初めての治療を考える場合、プラチナ製剤を含む化学療法歴がある人が次の治療を考える場合、「ドセタキセル(75mg/㎡)」治療を選択することで、「ビノレルビン(またはイホスファミド)」治療を選択した場合を上回る1年生存率が期待できる。

ビノレルビン(またはイホスファミド)」治療を受けた人の0.8%が治療に奏効したのに対し、「ドセタキセル(75mg/㎡)」治療を受けた人の奏効率は6.7%、「ドセタキセル(100mg/㎡)」治療を受けた人の奏効率は10.8%であった。

パクリタキセル」を含む化学療法を受けたことがある人は、「ドセタキセル」治療が効きにくい。プラチナ製剤が最初から効かなかった人は、プラチナ製剤が一時的に効いた後再発した人より「ドセタキセル」の効果が期待できる。パフォーマンスステータスが0または1の人の方が「ドセタキセル」の効果が期待できる。

【発表】

2000年6月

【試験名】

TAX320(Phase 3)

【原著】

J Clin Oncol. 2000;18:2354-62. [PubMed: 10856094]