【FGFR陽性尿路上皮がん:三次治療(OS)】「バルバーサ」vs「化学療法」

THOR cohort 1(ESMO Open)                  

FGFR遺伝子変異陽性転移性尿路上皮がんと診断され、抗PD-1抗体を含む1-2ライン加療後に進行した人が次の治療を考える場合、「FGFR阻害薬 バルバーサ」治療を選択することで、「化学療法(ドセタキセルまたはビンフルニン)」を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。

抗PD-(L)1抗体での治療後に進行したFGFR3/2遺伝子異常を有する進行・転移性尿路上皮がん患者に対し、「バルバーサ」は標準化学療法に対して全生存期間および奏効率(ORR 46.9% vs 12.6%)を有意に改善させ、標準的な分子標的治療薬としての地位を確立した。

グレード3以上の治療関連有害事象や治療関連死、投与中止率は化学療法群と同等ないし低く、適切な背景管理を行うことで忍容可能な安全性プロファイルを有することが確認された。

一次治療で「キイトルーダ+パドセブ」治療が普及した臨床現場において、免疫療法後の後方ラインで「バルバーサ」によるプレシジョン・メディシンを適切に提供するため、診断早期からのルーチンの遺伝子検査(FGFR3変異/融合遺伝子スクリーニング)の実践が極めて重要である。

【発表】

2026年9月30日

【試験名】

THOR(Phase 3)〔NCT03390504/jRCT2080223892〕

【試験参加国】

日本(千葉県がんセンター、弘前大学医学部附属病院、国立がん研究センター東病院、香川大学医学部附属病院、神戸市立医療センター中央市民病院、獨協医科大学埼玉医療センター、四国がんセンター、宮崎大学医学部附属病院、長野市民病院、愛知県がんセンター、近畿大学病院、大阪国際がんセンター、大阪公立大学医学部附属病院、群馬県立がんセンター、北里大学病院、東邦大学佐倉医療センター、北海道がんセンター、東京女子医科大学病院、虎の門病院、がん研有明病院、筑波大学附属病院、山口大学医学部附属病院、横浜市立大学附属市民総合医療センター)、米国、アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、ブルガリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イスラエル、イタリア、韓国、メキシコ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ロシア、スペイン、台湾、トルコ、ウクライナ、英国

【原著】

ESMO Open. 2026 ;11:108583.  [PubMed: 42815410]

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