THOR cohort 1(Int J Clin Oncol)
日本人でもFGFR遺伝子変異陽性転移性尿路上皮がんと診断され、抗PD-1抗体を含む1-2ライン加療後に進行した人が次の治療を考える場合、「FGFR阻害薬 バルバーサ」治療を選択することで、「化学療法(ドセタキセルまたはビンフルニン)」を選択した場合を上回る生存期間が期待できる。
日本人で「バルバーサ」治療を受けた人は14名、「化学療法」を受けた人は13名であった。
「化学療法」の奏効率は15.4%であったのに対し、「バルバーサ」治療を受けた57.1%の人が治療に奏効した。また、「化学療法」を受けた69.2%、「バルバーサ」治療を受けた57.1%の人がグレード3以上の有害事象を経験した。
【発表】
2024年7月17日
【試験名】
THOR(Phase 3)〔NCT03390504/jRCT2080223892〕
【試験参加国】
日本(千葉県がんセンター、弘前大学医学部附属病院、国立がん研究センター東病院、香川大学医学部附属病院、神戸市立医療センター中央市民病院、獨協医科大学埼玉医療センター、四国がんセンター、宮崎大学医学部附属病院、長野市民病院、愛知県がんセンター、近畿大学病院、大阪国際がんセンター、大阪公立大学医学部附属病院、群馬県立がんセンター、北里大学病院、東邦大学佐倉医療センター、北海道がんセンター、東京女子医科大学病院、虎の門病院、がん研有明病院、筑波大学附属病院、山口大学医学部附属病院、横浜市立大学附属市民総合医療センター)、米国、アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、ブルガリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イスラエル、イタリア、韓国、メキシコ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ロシア、スペイン、台湾、トルコ、ウクライナ、英国
【原著】
Int J Clin Oncol. 2024 Jul 17. [PubMed: 39017806]
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