【局所進行肝細胞がん:一次治療(PFS)】「TACE→ラジオ波焼灼療法」vs「TACE」

TORCH(JAMA Oncol)                      

限局性肝細胞がんと診断された人が初めての治療を考える場合、「肝動脈化学塞栓療法(TACE)」治療後に「ラジオ波焼灼療法」の追加を選択することで、無増悪生存期間、生存期間の延長が期待できる。

TACEと全身療法(キイトルーダレンビマ)を併用したPhase 3試験『LEAP-012』では、無増悪生存期間の延長は示されたが生存期間の有意な改善には至らず、またグレード3以上の有害事象発生率が71%と非常に高かったことが言及されている。

一方、本試験では、腫瘍量が中等度以下の患者においてOSの有意な延長が示され、グレード3以上の有害事象も23.2%と管理可能であった。これにより、本アプローチは早期からの持続的な全身薬物投与を回避し、病勢進行後の全身治療の機会を温存できる可能性が示唆されている。

TACEに続くラジオ波焼灼療法は、根治的治療の適応とならない限局性肝細胞がんに対して、TACE単独と比較して極めて優れた生存転帰と管理可能な安全性をもたらすことが実証された。特に腫瘍量が中等度以下であり、TACE後に安全なラジオ波焼灼療法が可能な人にとって、本治療法は今後の臨床実践における一次治療の有望な選択肢となることが支持されている。

【発表】

2026年7月30日

【試験名】

TORCH(Phase 3)〔NCT02435953

【試験参加国】

中国

【原著】

JAMA Oncol Jul 30. [PubMed: 42530948]