【前立腺がん:照射前治療(5年PFS)】「ゾラデックス+オダイン(6ヵ月)→放射線療法」vs「放射線療法」

TROG 96.01(Lancet Oncol)

局所進行前立腺がんと診断された男性が放射線治療の前の内分泌療法を考える場合、「ゾラデックスオダインによる6ヵ月間の内分泌療法」を選択することで5年PSA無増悪生存率の向上が期待できる。

「3ヵ月間の内分泌療法」を選択しても放射線療法だけを選択した場合を上回る5年PSA無増悪生存率(52%)が期待できる(HR 0.70(0.56-0.88)p=0.002)。6ヵ月を選択しても3ヵ月を有意に上回る差はない(HR  0.83(0.64-1.07)p=0.155)。5年無病生存率も同様に「3ヵ月間の内分泌療法」を選択しても放射線療法だけを選択した場合を上回る(49%、HR 0.65(0.52-0.80)p=0.001)。6ヵ月を選択しても3ヵ月を有意に上回る差はない(HR  0.85(0.67-1.07)p=0.165)。

【発表】

2005年11月

【試験名】

TROG 96.01(Phase 3)

【原著】

Lancet Oncol. 2005 ;6:841-50. [PubMed: 16257791]

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